レノボ・ジャパン(レノボ)は、同社のゲーミングPCブランド「Legion」で、日本のゲーミングPC市場に本格参入する。12月7日には、全国の家電量販店で「Legion」シリーズのゲーミングPCを販売し始める。これまでは、同社のオンラインストアや一部の店舗でしか販売していなかったが、なぜこのタイミングで販路を広げるのか。デビット・ベネット社長が理由を語った。

日本のゲーミング市場が変わりつつあると語るレノボ・ジャパンのデビット・ベネット代表取締役社長

 11月27日開催の新製品発表会に登壇したベネット社長は、「日本のゲーミング市場が変わってきている。PCゲーマー数は、2015~17年で約1.3倍に増えている。PCのみでいえば、ゲーマーは1.5倍に成長している。背景には、PUBGなどのタイトルがヒットしたことや、eスポーツの認知がある」と、ファミ通ゲーム白書からデータを引用しながら市場の動向を紹介した。
 
PCゲーマーが増えてきている

 コンソールやモバイルゲームが主流だった日本でPCゲーマーが増えている理由は、大きく2つあるとベネット社長は語る。1つが、PCとモバイル、コンソールで同じゲームをプレーできる環境が整いつつあること。モバイルで始めたユーザーがさらにクオリティの高い体験を求めて、ゲーミングPCに乗り換えるケースも増えているようだ。
 
マルチプラットフォームとクロスプレイが進み、より良い体験を求めるユーザーがPCゲームに移行することも

 もう1つは、eスポーツの発展やゲーム動画視聴者数の増加によって、ゲームを通じてのコミュニケーションがさらに拡大したことだ。eスポーツへの参加者は17~18年で1.4倍に増加。ライブストリーミング配信サービス「Twitch」における日本の配信視聴者数に関しては、世界で3位についている。
 
eスポーツやゲーム動画配信が発展してきている

 ベネット社長は、これらの事情を踏まえてPCゲームを楽しむ層が拡大してきていると考える。「レノボは今後、プロゲーマーやコアゲーマーだけでなく、カジュアルゲーマーなど、幅広いゲーマーにPCゲームの楽しさを伝えていきたい」との考えを示している。

 まずは、人を選ばず受け入れられるデザインと、高いパフォーマンスを両立した、ゲーミングノートPC「Legion Y530」とタワー型ゲーミングPC「Legion T530」を12月7日から全国の家電量販店で販売する。ゲーマー向けの斬新なデザインのきょう体ではなく、洗練されたシンプルなデザインを追求することで、誰でも手にとれる「ゲームもできるPC」を目指すそうだ。
 
ゲーミングノートPC「Legion Y530」

 また、製品以外でも、PCゲームの魅力を伝えていく。同社がスポンサーを務める「東京ヴェルディ」や「匠Festival」などのプロゲーミングチームと協業し、オンライン・オフラインイベントを通じて、「親子を含む年間およそ10万人にPCの楽しさを伝えていく」と、ベネット社長は意気込みを語った。(BCN・南雲 亮平)