【南雲記者が行く、なぐもんGO・1】 BCN記者の南雲亮平が日々の取材活動で気になる製品やサービスを実際に使ったり、現場に行って体験した感想をお伝えする連載「なぐもんGO」。今回は「YouTube」を抜群の快適さで利用できる「YouTube Premium」を実際に使ったときのユーザー体験はいかがなものか、試した。

「YouTube」の有料プラン「YouTube Premium」を体験してみた

 広告なしで動画が楽しめる「YouTube Premium」は、「スキップ不可の動画広告」を全パートナーに開放すると8月に発表した後の登場なので、“渡りに船”と捉えるユーザーも少なくないはず。「YouTube Music」の使い勝手が向上するのも魅力だ。

 これまでのYouTubeは、動画の再生前後や再生中に、突然5~15秒の動画広告を視聴するのが常だった。5秒で終わったり、5秒経つとスキップできたりする動画広告が多い印象だが、中にはスキップ不可のものもある。日本では、スキップ不可の上限は15秒と設定されているものの、動画広告が再生されると「無料で使っているサービスだから仕方ないことだ」と理解はしているものの、内心では水を差された気分になってしまう。
 
すぐに動画を見たいときは、5秒でスキップできる動画広告すら手間に感じてしまう

 YouTube Premiumに登録すると、広告なしで動画を視聴できるほか、動画を一時的に保存してオフライン状態でも視聴できるようになる。ニコニコ動画のアプリ「niconico」などで実装されているバックグラウンド再生も可能だ。他のアプリの使用中や端末の画面をオフにしている間でも、YouTubeの動画や音楽を再生し続けられるようになる。
 
動画をバックグラウンドで再生できるようになる

 サービスの利用料金は、月額1180円。iTunes経由で登録すると、月額1550円になる。同世帯の最大5人と有料メンバーシップを共有できるファミリープランは、月額1780円。現在は3か月の無料トライアルを実施中だ。

 スマホからは、アカウント設定画面から「有料メンバーシップ」のメニューに進み、YouTube Premiumの詳細を選択。「使ってみる(無料)」から購入手続きに進む。iOSの場合、ブラウザから登録すると月額1180円で登録できる。その場合は、アプリを一度削除してからブラウザで手続きすればスムーズに進むだろう。

 ブラウザからの登録方法は、「YOUTUBEの他のサービス」からYouTube Premiumを選択。リンク先の画面で「使ってみる(無料)」を選択し、ログイン後にクレジットカード情報と郵便番号を入力する。
 
iOSでもブラウザで登録できる

 スマホで実際に視聴してみた感想は、動画広告が表示されず、スキップする必要がない視聴体験は、これまでになく快適だったといえる。また、動画をオフラインに一時保存しておけば、通勤や通学時の電波が安定しない場所でも動画を楽しめる。保存方法は、動画の評価や共有と同じ並びにある「オフライン」のアイコンをタップして、画質を選ぶだけと簡単だ。
 
オフラインでも楽しめるように動画を一時保存することができる(画像は、iOSのアプリで開いた画面(左)とブラウザで開いた画面)

 動画の一時保存は最初、Wi-Fi設定時のみ利用できるようになっている。変更する場合は、設定からオン/オフが選択できるが、オフにする場合は残りのデータ通信量に気を配る必要がある。設定では他にも、オフライン動画画質のデフォルト設定の変更や、バックグラウンド再生のオン/オフや保存済みコンテンツの削除などができる。
 
設定画面であらゆる機能のオン/オフが管理できる

YouTube Musicはより多様な使い方が可能に

 Premiumに登録していれば、音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」もPremiumで利用できる。バックグラウンドで再生できるので、YouTube Musicで好みの音楽を聴きながら読書したり、運動したりできたりと、非常に便利だ。動画と同じく、音楽もオフライン一時保存ができる。動画だけで月額約1200円は悩むところだが、音楽もあわせれば有意義なプランではないだろうか。
 
先日上陸した「YouTube Music」(月額980円)もPremiumで利用できる

 まだ2日しか「広告なし」を試していないが、すでに通常の動画広告をスキップする行為が以前にも増して手間に感じる体になってしまった。Musicの「バックグラウンド再生」も、かなり頻繁に使うようになった。無料体験サービスの多くは1週間~1か月間程度なので、3か月間という期間も良心的に感じた。

 3か月の無料トライアルが終わったら、当然ながら月額契約するかどうかの判断に迫られるわけだが、バックグラウンド再生ができなかったり、再び従来のスキップ行為をしたりする生活に戻れるかどうか、既に今から不安だ。(BCN・南雲 亮平)