IOCとGAISF、五輪とeスポーツの相乗効果を探る

経営戦略

2018/07/03 17:00

 国際オリンピック委員会(IOC)と国際スポーツ連盟機構(GAISF)は、スイス・ローザンヌのオリンピック博物館で現地時間の7月21日にeスポーツフォーラム(公開討論会)を開催すると発表した。コンピュータゲームを使ったスポーツ・競技「eスポーツ」と現在のスポーツの関係について話し合う。


 公開討論会を開催する狙いは、eスポーツと五輪の相乗効果を探ることだ。参加するのは、eスポーツの選手やメディア、スポンサー、イベント主催者などのeスポーツ関係者と、IOCやGAISFの関係者。eスポーツとゲーム産業がそれぞれ互いの理解を深め、オリンピック・ムーブメントや将来的な協力関係についての調整を図る。

 具体的には、プロeスポーツ選手の一日の過ごし方の紹介や、アスリート視点や投資家視点を交えた議論、eスポーツについてのパネルディスカッション、IOCやeスポーツ関係者キーマンへのインタビューを行う。

 GAISFのパトリック・バウマン会長は、「eスポーツフォーラムは、eスポーツの今後の発展の可能性をより深く理解するために重要で非常に貴重な機会。今後は数年にわたって、スポーツとeスポーツの相互利益に向けて共同で検討できる」とコメントしている。

 また、IOCのスポーツディレクターを務めるキット・マコーネル氏は、「IOCとGAISFは、eスポーツが世界中で急速に発展していることをしっかりと認識している。私たちは、魅力ある議論を本当に期待している」と述べている。