生活用品のメーカーベンダーであるアイリスオーヤマは2月26日、国内研究開発拠点がある宮城県角田市と大阪市に加えて、東京都港区に「アイリスグループ東京本部(東京本部)」を11月に新設すると発表した。LED照明と家電製品のR&D機能を強化することで、家電事業のさらなる拡大を目指す。

201802261745_3.jpg
アイリスオーヤマが新設する東京都港区のビル(イメージ)

 東京本部が入居するのは、JR浜松町駅から徒歩2分の「日本生命浜松町クレアタワー」の19階。同ビルは地下3階、地上29階で竣工は8月の予定。研究開発人員30人を含む従業員約250人体制とし、LED照明と家電製品の設計、デザイン、品質管理のほか購買・調達、首都圏の法人向けビジネスの営業、人事、広報機能も兼ね備える。

 アイリスオーヤマでは家電事業を最重点事業と位置付けている。2017年12月期のグループ全体の売上高は4200億円で、昨年4月に発表した17年の計画値では、単体の売上高1550億円のうち家電事業は構成比で47%の730億円だった。グループ全体では2022年に売上高1兆円を目指す。
 
201802261745_4.jpg

 13年に大阪にR&Dセンターを設立した際は、経営難に苦しんでいたシャープなど大手家電メーカーでリストラされた技術者を積極的に中途採用して、IHジャー炊飯器やエアコンなど、LED照明以外の白物家電を製品化。10年に100億円だった家電事業は、17年に約7倍に拡大した。家電事業部の石垣達也統括事業部長は昨年4月のエアコン事業参入の発表会で「国内家電メーカーの再編が進むなか、総合家電メーカーを目指す」と宣言している。

 今回の発表でアイリスオーヤマは「関東圏における電機産業の経験豊富な技術者の中途採用を強化できる」としており、大阪同様の手法で東京に本社がある東芝などの家電メーカーの技術者を積極的に採用するとみられる。オープンイノベーションの実現や技術交流・融合の促進で、開発のさらなるスピードアップと新規カテゴリの商品開発を実現させるという。