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【2017年12月更新】家電量販店の株主優待から戦略を読み解く・ヤマダ電機

特集

2017/12/20 19:00

 【不定期連載・家電量販店白書~株主優待】 家電流通に携わる人に無料でお届けしている月1回発行の専門紙『BCN RETAIL REVIEW』の2017年5月号(4月発行号)の<新入社員必見! 家電量販店白書 2017>で取り上げた主要11社について、子会社・グループ会社を含め、1社ごとに株主優待制度の詳細を取り上げ、そこから今後の各社の戦略を読み解いてみたい。今回はヤマダ電機を取り上げる。


 2016年度、業界売上高1位のヤマダ電機の株主優待の内容は、「100株以上500株未満:優待割引券500円2枚(3月末)、4枚(9月末)」「500株以上1,000株未満未満:優待割引券500円4枚(3月末)、6枚(9月末)」「1,000株以上10,000株未満:優待割引券500円100枚(3月末)、10枚(9月末)」など。さらに、3月は、10株以上を1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には3枚、2年以上(連続5回以上記載)の株主には4枚、優待割引券を追加する。売買単位は100株。権利確定月は3月末日・9月末日。

 購入金額(税込)1,000円ごとに、1枚500円の優待券を最大54枚まで利用可能。有効期間は半年。一部、対象外の商品があるものの、グループ系列なら、どの店舗でも優待割引券を利用できる。
 

ヤマダ電機の株主優待券

 東証1部に上場するヤマダ電機の決算日は3月31日。配当は3月末と9月末の2回。直近の2017年3月決算期の売上高は1,563,056百万円(家電・情報家電85.7%、非家電14.3%)、配当は13円。17年3月決算期の業績予想は売上高1,601,000百万円の増収増益、配当は18円。株価は17年12月13日時点で638円。17年3月以降は若干、増減はあるものの、600円前後で推移していたが、12月に入ってやや上昇している。なお、過去5年間では、売上高は14年3月期が最も高い。
 

最近の出店状況(ヤマダ電機のWebサイトより)

 家電は一切置かず、家具やインテリア雑貨に特化した「YAMADA リフォーム館」に続き、家電から家具、リフォーム(ヤマダ・エスバイエル)、不動産(ヤマダ不動産)まで、ヤマダ電機グループが一気通貫で「住まい」に関するあらゆるニーズに対応する「家電住まいる館 YAMADA」といった新業態を展開。「家電住まいる館」は18年3月末までに20店まで拡大する方針。そのほか、意欲的な改装・出店攻勢を続けており、業界最大手の座は揺るぎそうもない。(BCN・嵯峨野 芙美)


■会社概要
<ヤマダ電機>
決算月:3月
設立:1983年9月
上場:1989年3月(東証一部:9831)
本社:群馬県高崎市栄町1-1
従業員数:19,238名(平均臨時雇用者数9670名)
平均年齢:36.6歳
平均年収:424万円

企業サイトURL:http://www.yamada-denki.jp/
IR情報URL:http://www.yamada-denki.jp/ir/

▽ヤマダ電機に関する記事一覧はこちら
https://www.bcnretail.com/list/list_tag/?tag_id=12

【本連載の目的と記載内容について】
 通常の取材とは別の視点から家電小売業界の現状を明らかにし、各社の最新の取り組みを紹介するため、各社のIRページ・株価情報などを参考にまとめています。実際の投資などのご判断は読者様各自の責任にてお願いいたします。また、株主優待の内容は随時改定・見直しされるため、最新情報は必ずIRサイトなどでご確認いただきますようお願い申し上げます。