【LOGOS~企業や製品の顔となるロゴの歴史を追う】 職場の棚に並んでいるファイルの背表紙に、黒で縁取られた青く四角いマークを見たことのある人は多いだろう。そのマークが、キングジムの製品を表すロゴだと知っている人は、どれほどいるだろうか。

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キングジムのコーポレートロゴ

「スクエアマーク」に由来

 キングジムの前身「名鑑堂」は、名簿台帳「人名簿」の商品化をきっかけとして、1927年に創業した。現在の社名になったのは61年。「事務(JIM)の王様(KING)」になりたいという創業者の願いを込めて、社名を変更した。

 現在のコーポレートロゴとなる四角いロゴは、64年に発売したパイプ式ファイル「キングファイルG」の背表紙に、ファイルの中身を分類するためのマークとして誕生した「スクエアマーク」に由来する。以来、キングジム製のパイプ式ファイルは、大きな四角を背表紙につけているものが主流だ。

 四角を採用した理由について、キングジム・広報室の稲葉大力氏は「誰でも簡単に相手に伝えられるマーク、覚えやすい単純な形を求めて四角を採用した」と話す。
 
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由来を説明するキングジム広報室の稲葉大力氏

 キングジムは90年、ファイルの販売が伸びたことでスクエアマークの認知度が高まったと判断し、ファイルの背表紙に使っていた四角いマークを会社のロゴとして使うようにした。

 ロゴの青色は「当時の会社のイメージカラーを採用している」(稲葉氏)という。イメージカラーに青色を採用したのは、ファイルの本体色に青が採用されていたことや、バケツや台車などの樹脂製工業用品の一般色には青が多く、事務用品を扱うキングジムのロゴ色も同様に青がふさわしいと判断したためだ。稲葉氏によると、黒い太線で縁取ったのは「ロゴ色の印象を強めるため」だという。
 
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ロゴと連動して変遷してきた社章。以前はワシが描かれていた

 創業90周年を迎える2017年には、ロゴにある「KING JIM」の文字を大きくし、社名の浸透も狙う。(BCN・南雲 亮平)


■会社データ
企業名:キングジム
所在地:東京都千代田区東神田二丁目10番18号
創業:1927年
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年9月号から転載