総務省の後押しもあり、「格安SIM」と呼ばれるMVNOと、Androidを中心としたSIMフリーのスマートフォン・タブレット端末が広がりつつある。春は、学生や新社会人、秋は、トレンドに敏感な「スマホ好き」の買い替え需要が高まる時期だ。例年は新iPhone一色になるが、今年は、SIMフリースマホとMVNOの組み合わせも気になる人も多いだろう。今回は、SIMフリースマホのメリットをまとめた。

あらためておさらい、話題の「SIMフリースマホ」とは?

 SIMフリースマホは、端末がサポートするバンド(周波数帯)なら、好きなキャリアのSIMカードを差し込んで音声通話・データ通信を利用できる、最大6インチ程度の画面サイズの製品を指す。7インチ以上だと、音声通話が可能でも「タブレット」の扱いだ。

 SIMカードを入れ替えれば別のキャリアで使用でき、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応機種なら、SIMを入れ替える手間なく、2つのSIMカードを入れっぱなしにして4G(LTE)/3G同時待受もOKだ。発信する際はSIM1/SIM2を任意で選択でき、着信音もそれぞれ設定できる。DSDSには非対応でも、SIMカードスロットが2つあれば、有効にするSIMを手動で切り替えて使える。
 
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DSDS対応機種なら、1台で2つの携帯電話番号を利用できる

 キャリアが販売するスマホと、SIMフリースマホの最大の違いは「買い方」だ。SIMフリースマホは基本的に一括払いで、端末だけ購入する場合、ノートPCやメモリカード、乾電池などと同じように、レジに持っていくだけでいい。MVNOのSIMカードとセットで購入する場合は、従来通り、端末と同時に回線契約を行う必要がある。

 MVNOのデータ専用SIMは、通常、最低利用期間の設定はなく、使ってみて、もし速度が遅いと感じたら、気軽に別のMVNOに乗り換えられる。音声通話SIMでも、最低利用期間はおおむね1年と、大手キャリアよりも短い。端末の購入のタイミング、通信契約の料金プラン・解約に関し、ほぼすべて“フリー”。少しでも費用を安く済ませたい、今までの大手キャリアの「縛り」の多さにうんざりしている、話題になっている新しいものを試したいといった層には最適といえるだろう。端末の設定や料金プラン選びなどに不安がある場合は、オンライン申込しか受け付けていないMVNOではなく、直営店や家電量販店内に即時開通コーナーを展開しているMVNOを選べば安心だ。

今年に入り、メーカー別トップをひた走るファーウェイ

 家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、スマホ全体の販売台数に占めるSIMフリースマホの構成比は、4月以降、ずっと2割を超えており、7月には26.0%と初めて、全体の4分の1を突破した。メーカー別では、ファーウェイがトップで、今年1月以降の累計販売台数シェアは6月末の時点で37.1%、8月末の時点でも35.6%。2位以下を10ポイント以上引き離し、トップを独走している。
 
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 6月9日に発売した「HUAWEI P10 lite」が初速から好調で、それまで11か月連続で1位だった「HUAWEI P9 lite」に代わり、6月、7月、8月と、3か月連続でSIMフリースマホの月間トップを獲得。タブレットでも、月によって1位、2位につけるなど、いま、最も勢いのあるメーカーだ。
 
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「優れたカメラ」として表彰された「HUAWEI P10/P10 Plus」

 各社のSIMフリーのハイエンドスマホは、デジカメ並のカメラ機能がウリ。ファーウェイのイチオシは、背面カメラに加え、インカメラにもLeicaレンズを採用し、どんな被写体でもLeicaクオリティで美しく撮れるLeicaダブルレンズカメラを搭載した「HUAWEI P10/P10 Plus」だ。

 「HUAWEI P10/P10 Plus」は、過去1年間に発売された写真・映像製品で最も優れた製品を選出する「TIPA AWARDS 2017」の「BEST PHOTO SMARTPHONE」を受賞。審査が厳しいことで知られる世界を代表するカメラ賞「TIPA AWARDS」の選者に、一眼カメラに匹敵する高いクオリティや世界初の3つのLeicaレンズが評価されたようだ。「HUAWEI P10」は、カメラ各社の各社人気機種と並んでヨーロッパのカメラ賞「EISA Smartphone Camera 2017-2018」も受賞した。
 
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世界有数のカメラ賞を受賞。業界の専門家に高く評価されている

 SIMフリースマホとしては6~7万円台という価格のため、売れ行きは「HUAWEI P10 lite」ほどではないが、本来なら10万円をゆうに超えるLeicaのカメラと同じ「名のあるレンズ」を搭載している点を考えると、むしろコストパフォーマンスは高く、カメラ機能を重視するなら、最有力候補といえるだろう。
 
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PANTONEとコラボレーションした、「HUAWEI P10」のダズリングブルーと、「HUAWEI P10 Plus」の
グリーナリー。ちなみにグリーナリーは「COLOR OF THE YEAR 2017」を受賞した、今年のトレンドカラーだ。

 一番人気の「HUAWEI P10 lite」は、新たに10分の充電で約2時間の動画が楽しめる急速充電や電子式の手ぶれ補正に対応。傷や指紋が付きにくい7H強化ガラスを採用し、表面がより滑らかになり、操作感もアップした。もちろん、撮影モードも豊富だ。税別実勢価格は2万9980円。

 日本・アジア地区のコンシューマ向け端末事業の責任者であるファーウェイ 日本・韓国リージョン デバイス プレジデントの呉波氏は、日本市場を「求める品質が高く、世界で最もハイエンドな市場」とみなす。「HUAWEI P9 lite」「HUAWEI P10 lite」と続けてヒットを飛ばしたファーウェイ。「HUAWEI P10 Plus/P10/P10 lite」のどれを選ぶか、迷うユーザーが増えると、ますますSIMフリースマホ市場は盛り上がりそうだ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。