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【家電レンタル特集】マーケットエンタープライズ リユース事業とレンタル事業の両輪で急成長

インタビュー

2017/05/18 11:08

 家電レンタル事業は、同じ家電製品を複数の消費者が繰り返し使う点で、リユース品の売買事業と似ている。どちらにも欠かせないのは、家電製品の品質の保守やメンテナンスだ。そこで今回は、リユース品の販売事業とレンタル事業を同時に手掛けているマーケットエンタープライズに、二つの事業の違いやポイントを聞いた。


マーケットエンタープライズ事業推進室の菅野辰則チーフ

 マーケットエンタープライズは、2006年に会社設立。翌07年から一般消費者向けにネット型リユース事業を開始した。事業は順調に伸び、15年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者数は約140万人を突破した。16年6月期の売上高は4,863億円(前年比121.9%)と2ケタ成長を続けている。新品よりも安く購入できるリユース品の利用を、消費者に“賢い消費”として全面にアピールすることで、消費者の消費行動に新たな風を吹き込む。

 同社でレンタル事業を担当する事業推進室の菅野辰則チーフは、レンタル事業を開始した経緯について「当社のリユースサービスを利用するお客様から、商品を購入する前に試しにレンタルで使ってみたいとの声を、以前からいただいていた。一つの商品を繰り返し使う点でリユース事業と似ていると考えて、新たにレンタル事業である『ReReレンタル』のベータ版を17年3月にオープンした」と話す。
 

「ReReレンタル」のベータ版

リユース事業とレンタル事業を同時に手掛けるメリット

 マーケットエンタープライズには、10年間のリユース事業で培った、誰かが使った製品を、他の誰かが不自由なく使える状態にするメンテナンス作業のノウハウがある。レンタル事業「ReReレンタル」では、その技術と蓄積した経験を活かすことができる。

 例えば、同社のリユース事業では、ギターや電子ピアノといった、バンドに使われる楽器を取り扱うことが多いという。同じ種類の楽器は「ReReレンタル」でも取り扱いが多く、弦の張り替えや接続端子を整備したノウハウは、そのまま応用されている。

 新たに「ReReレンタル」事業を展開するなかで、ユーザーの消費行動に関する気づきもあった。マーケットエンタープライズのリユース事業を従来から利用しているユーザーは、レンタル品で多少の欠損があって質が落ちても、あまり気にせずにレンタルを利用してるのだ。ユーザー自らが、安価な料金で利用できるレンタルサービスと、今後も使い続けるリユース品の購入の使い分けをしている傾向が読み取れたのだ。

 今後は、「ReReレンタル」のサイトでは、リユース品の売買で培ったメンテナンス技術だけでなく、ユーザー属性の把握やレンタルの需要を捉えたコト提案にも力を入れていく。

 例えば、結婚式や入学、卒業式などのシチュエーションに合わせて商品を分類して提案することで、「必要な期間にだけ必要な商品をレンタルする」という“賢い消費”をユーザーに促す。レンタル事業とリユース事業の両輪で成長を続けるマーケットエンタープライズの動向は、消費者の新しい消費行動を捉える上でも有効だ。(BCN・南雲 亮平)

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