<STORE STRATEGY・売場革新>ヤマダ電機 LABI LIFE SELECT 立川

店舗

2016/12/22 18:00

 既存店の大量閉店を含む構造改革を進めるヤマダ電機は、現在を「第三の創業期」と位置づける。これまでのモノ売りからコト売りへシフトしたい同社が11月18日、それを象徴する新型店舗「LABI LIFE SELECT 立川」をJR・立川駅前にオープンした。


LABI LIFE SELECT 立川
 
<STORE STRATEGY 売場革新> 店長:青木 博幸
場所:東京都立川市曙町二丁目2-25
売場面積:6451m2
従業員数:約200人
商圏:多摩全域
年間売上目標:100億円

第三の創業期を迎えるヤマダ電機 モノ売りからコト売りへシフト
 

STORE STRATEGY

3都市型店舗のノウハウを凝縮した最新型の体感型店舗

 フランチャイズ(FC)やボランタリーチェーン(VC)を含め約1万5000店舗を展開するヤマダ電機の中で、都市型店舗の「LABI」は20店舗だ。その中には2015年10月にオープンした提案型店舗「Concept LABI TOKYO」もある。LABIとConcept LABI TOKYO の品揃えやサービスのノウハウを融合したのが「LABI LIFE SELECT 立川」だ。

 ヤマダ電機の代表取締役副会長 兼 代表執行役員CEOの一宮忠男氏は、「お客様とのコミュニケーションを含め、サービスを付加することで、モノ売りではないコト売りを展開していきたい」と語る。新店舗のコンセプトは体験・体感、そしてサービスだ。
 

LABI LIFE SELECT 立川 フロアガイド

<7F サービス>

 これまで「ファミリー客の憩いの場」としてのキッズコーナーを設けてきたが、今回は大型遊具を設置した本格的な有料のキッズコーナーを展開。一宮副会長は「一日お子様が遊んでも飽きることがない」と太鼓判を押す。
 

キッズコーナー

<6F 体験・体感>

 Concept LABI TOKYO でも展開した「レンズバー」をさらに強化。カメラメーカー各社のレンズを多数取り揃え、持ち込んだカメラに装着して試し撮りができる。さらにカウンターを設け、対面で接客、提案を行う。
 

レンズバー

<5F 体験・体感>

 エスカレーター脇に展開するデザイン家電コーナーには、キッチンカウンターを設置。ここでは週末だけではなく、平日もメーカー担当者による調理家電の実演、実食を行う。体験型の新しい売り場づくりにチャレンジする。
 

実演もできるキッチンカウンター

<4F 体験・体感>

 マッサージコーナーでは、体感できる実機を多数用意するだけでなく、一台一台に仕切りを設け、顧客のプライバシーを守り、さらに利用しやすい空間にした。フットマッサージや血圧計も試すことができ、テーブルには雑誌などを配置する。
 

マッサージチェアコーナー

<3F サービス>

 テクニカルサポートでは、PC の購入前の相談、購入時の設置、購入後のトラブルサポートまで対応する。アンサーセンターでは、持ち込まれたPC のトラブルに対応。これまで設置、修理など別々のチームが担当していたが、一括してヤマダ電機のスタッフが対応することで顧客に寄り添った接客、提案を目指す。
 

テクニカルサポート

・動画インタビュー経営者に聞く「新たな取り組み」
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年1月号から転載