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電気シェーバーの「交流電源式にもニーズが」、エディオンAKIBAのベテラン販売員

売るヒント

2016/12/13 14:20

 東京・秋葉原の万世橋近くに立地する「エディオンAKIBA」の田中浩幸氏は、旧石丸電気時代から勤務しているベテラン販売員だ。電気シェーバーの販売では、「替刃がもっと手ごろな価格で入手できれば、お客様も高価格帯の商品に乗り換えやすくなるのでは」と話す。


エディオンAKIBAの田中浩幸氏

 電気シェーバーの刃はおよそ2年に一度の頻度で交換するのが望ましいが、替刃にかかるコストを気にして、フラッグシップモデルを選ばない顧客もいるという。替刃の価格が買い求めやすくなれば、フラッグシップモデルも薦めやすくなる。

 一方で、フラッグシップモデルを販売するコツに、高性能モデルの剃り心地の体感を挙げる。「電気シェーバーの場合、お客様は一度使ったブランドの製品を使い続ける特徴がある。また、高性能なシェーバーの剃り心地に慣れると、低価格帯には満足できなくなる」(田中氏)。高性能なシェーバーの剃り心地と低価格モデルの剃り心地の違いを体験してもらうイベントも一手かもしれない。
 

替刃の価格は手が届きにくいという

 さらに最近のラインアップで、交流電源式が減っていることを残念がる。風呂やテレビの前など洗面台以外のスペースでシェービングするユーザーを意識して、電機シェーバメーカーは充電式モデルの生産を増やす一方、交流電源式を徐々に減らしている。
 

店頭POPでもお風呂剃りを訴求するものの…
 

万世橋のたもとにある「エディオンAKIBA」の外観

 しかし長年、地元に住む顧客を多く抱える田中氏には、交流電源式のニーズもある。「充交両用タイプの生産は今後も続けてほしい」と、田中氏は既存客のニーズにも気遣う。