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スマートフォン連携機能が充実したパイオニアのホームシアターシステム

特集

2014/02/27 19:57

 からだに響くような低音や、伸びやかな高音が楽しめるホームシアターシステム。テレビに内蔵したスピーカーだけではなかなか再現できない臨場感溢れる音で、ドラマや映画を楽しむために、ホームシアターシステムの購入を検討している人は多い。最新のホームシアターシステムは、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器との連携機能を備えたモデルが多く、いい音をより手軽に楽しむことができる。

「HTP-SB550」

バータイプのホームシアターシステム「HTP-SB550」
 

音質と機能、価格のバランスがいいコストパフォーマンスにすぐれた一台



 最新のホームシアターシステムの売れ筋は、設置が簡単なバータイプの製品だ。家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」の2014年1月のデータでは、実に74.3%がバータイプだった。このバータイプで2013年に最も売れたのが、パイオニアの「HTP-SB550」だ。
 

 
 「HTP-SB550」は、3chのスピーカーを内蔵するサウンドバーと、低音を再生するサブウーファーをセットにした3.1chホームスピーカーシステム。フラットなデザインのサウンドバーはテレビまわりのインテリアにすんなり溶け込む。スタンドで高さの調整ができて便利だ。バースピーカーの長さは約80cmで、37V~40V型のテレビの横幅とほぼ同じ。リビングに置いた大画面テレビと相性がいい。サブウーファーは、横置きと縦置きの両方に対応しているのでレイアウトしやすい。
 

シンプルなデザインと設置のしやすさでユーザーの支持を得た

シンプルなデザインと設置のしやすさでユーザーの支持を得た

 もちろん、音質に妥協はない。パイオニアのハイエンドアンプが搭載する独自技術「フェイズコントロール」を採用。高・中・低のすべての音域で音のズレを修正することで、原音に忠実な音を楽しめる。

 さらに、Bluetoothに対応することで、iPhoneやAndroidスマートフォン/タブレット端末など、Bluetooth対応機器に保存した音楽データをワイヤレスで再生できる。また、音声補正技術「S.R AIR(サウンドレトリバー エアー)」で、ワイヤレス伝送時に失われた信号の補完と発生するノイズを低減し、クリアで豊かな音を満喫できる。

 このほか、夜間でも迷惑をかけずに迫力ある音を楽しめる「ミッドナイトモード」や、パイオニア独自のバーチャルサウンド技術「バーチャル3Dサウンド」などを搭載。ブルーレイディスク(BD)の映画やライブ映像はもちろん、テレビ番組もこれ一台で存分に楽しむことができる。 
 

包み込まれるようなバーチャルサラウンドを楽しめる

包み込まれるようなバーチャルサラウンドを楽しめる
 

スマートフォンとの連携機能を強化した「SBX-N700/N500」



 こうしたさまざまな特徴で人気を得た「HTP-SB550」だが、昨年11月には、後継機の「SBX-N700」と「SBX-N500」が登場した。「HTP-SB550」と同じバータイプのホームシアターシステムで、「SBX-N700」はサブウーファーつき、「SBX-N500」はサブウーファーなしモデルだ。もう1モデル、シンプルなバータイプとして「SBX-300」もある。 
 

「SBX-N700」と「SBX-N500」

サブウーファーの有無以外ほぼ同じ「SBX-N700」(左)と「SBX-N500」

 注目は、強化したワイヤレス機能。Bluetoothに加えてDLNAに対応し対応するスマートフォンやレコーダーなどに保存した音楽・映像などのコンテンツを再生できる。

 さらに、無線LANで動画を転送する通信規格、Miracastにも対応。ルータやアクセスポイントなどを経由せずに機器同士を一対一で直接接続できる。Miracast対応のスマートフォンやタブレット端末と「SBX-N700/N500」をワイヤレスで接続し、スマートフォンやタブレット端末に保存した動画を高音質で楽しむことができるのだ。 
 

Miracast

スマートフォンやタブレットから直接動画や音楽を転送できるMiracast

 「Miracast」対応のスマートフォンは、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z1」(NTTドコモ/au)、サムスンの「GALAXY J」(NTTドコモ)などがある。Android4.2の標準機能なので、今後も対応端末は増えていくだろう。
 

パイオニアの技術の粋を注ぎ込んだ高音質にも注目



 音も進化した。「HTP-SB550」が搭載していた「フェイズコントロール」に加え、バースピーカーに「ワイドバンドフルレンジスピーカー」を採用。音響メーカーとしてこれまで培ってきたノウハウを盛り込んだスピーカーで、銅キャップをスピーカー内部に付加することで、従来のフルレンジスピーカーでは表現できなかった高音まで伸びやかでクリアな音を再生する。また、バースピーカーに、専用設計の2基のサブウーファーを内蔵する「ビルトインサブウーファー」システムで、迫力のある低音を再生する。また、エントリモデルの「SBX-300」も搭載する。 
 

「ワイドバンドフルレンジスピーカー」と「ビルトインサブウーファー」で高音も低音も堪能できる

「ワイドバンドフルレンジスピーカー」と「ビルトインサブウーファー」で高音も低音も堪能できる

 音のよさに加えて、スマートフォンやタブレット端末との連携機能を備えた「SBX-N700/N500」。テレビや映画、音楽、自分で撮影したビデオなど、あらゆる映像コンテンツを高音質で堪能したい人におすすめのホームシアターシステムだ。(フリーライター・星政明)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。