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1983年からの過去記事で振り返る、アップルのスティーブ・ジョブズ氏の「革新」

特集

2011/10/28 21:50

 多くの方がご存じの通り、現地時間10月5日、アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。前日、iPhoneの新モデル「iPhone 4S」を発表したばかり。発売日を待つことなく、56歳の若さで旅立ってしまった。BCNでは、哀悼の意を込め、創刊30周年を迎える業界紙『週刊BCN』と、ウェブサイト『BCNランキング』『BCN Bizline(旧名称Web BCN)』の膨大な過去記事のなかから、ジョブズ氏やアップルに大きな動きがあった記事を厳選し、<<a href="http://biz.bcnranking.jp/in/stevejobs.html">林檎はいくつ実ったか―― アップルのスティーブ・ジョブズ 『週刊BCN』で振り返る「革新」</a>>と題した特設ページを開設した。発売されたばかりのジョブズ氏公認の自伝『スティーブ・ジョブズ』とともに、お時間のあるかたは、ぜひ、ご覧いただきたい。


 『週刊BCN』と連動するウェブサイト『BCN Bizline』内に開設した特設ページ<林檎はいくつ実ったか―― アップルのスティーブ・ジョブズ 『週刊BCN』で振り返る「革新」>から、リンクをたどって読むことができる記事は全部で126本(2011年10月20日時点)。それぞれ掲載媒体、掲載日を明記し、年度ごとに区切って紹介している。特に、PC・インターネットが本格的に普及する前の1983年~1997年の記事(『週刊BCN』掲載記事をそのままウェブに転載したもの)は、インターネット上ではなかなか読めない“時代”を感じるものばかり。当時を知る人は、懐かしく読んでいただけると思う。

1983年~1990年/1991年~1997年の過去記事のタイトル(一部)

 2004年12月以降は、ウェブサイト『BCNランキング』掲載記事が中心となっている。この頃から、コンピュータの「Mac」よりも、携帯オーディオプレーヤーの「iPod」や、関連する音楽配信サービス「iTunes Store」関連の話題が増えていく。特にiPodは、携帯音楽プレーヤーといえば「ウォークマン」という状況を覆し、日頃、外で音楽を聴く習慣のない人にも「iPod」の名が知れ渡っただろう。なお、スティーブ・ジョブズ氏が公式に来日したのは、2005年8月4日の「iTunes Music Store(現iTunes Store)」お披露目のためのプレス向けイベントが最後のようだ。

2005年8月4日のスぺシャルイベントでの1シーン。プレゼンテーションで触れられた「Japan Market Share」の数値は「BCNランキング」によるものだった(右)

BCN AWARD 2011
アップルは、「BCN AWARD」(携帯オーディオ部門)を、2004年度から2010年度まで7年連続で受賞している
 2005年頃からは、iPodのモデルチェンジや新製品の発売のたびに、量販店の販売データを集計した「BCNランキング」に基づく販売動向を分析した記事を掲載した。国内では、次第に携帯オーディオプレーヤーの「アップル対ソニー」のシェア争いに注目が集まり、2010年まではアップルの圧勝といえる状態だった。

 今回の特設ページには、それら販売動向に関する記事はほとんど掲載していないので、興味のある方は、サイト内検索のウインドウに「○○(製品名) ××(年月) BCNランキング」などと入力して探してほしい。また、「携帯電話を再定義する」というキャッチコピーとともに登場し、今やアップルを代表する製品となっている「iPhone」に関しては、今年9月に掲載した記事<iPhone 3Gから3GS/4まで、iPhoneのこれまでの売れ行きを振り返る>にまとめている。さらに今後、最新モデル「iPhone 4S」に関する記事を随時掲載していく予定だ。

 スティーブ・ジョブズ氏とアップルが生み出した数々のデジタル製品・サービスが、日本を含む世界に与えた影響は計り知れない。取材や販売動向をまとめた記事通じて、長年、アップルと深く関わってきたことを誇りに思いつつ、スティーブ・ジョブズ氏がプレゼンテーションの際、頻繁に使っていたお決まりのセリフ「one more thing(最後にもう一つ)」を、もっともっと聴きたかったと、早すぎる死を心から残念に思う。改めてご冥福をお祈りするとともに、これまでの功績を讃えたい。

『週刊BCN』(左)とスティーブ・ジョブズ氏公認の自伝『スティーブ・ジョブズ』(日本語版)


●『週刊BCN』について

 『週刊BCN』は、1981年10月15日創刊の有料のITビジネス紙。創刊当時は隔週刊で、オフコン・パソコンなどのハードから流通まで、幅広く取り扱っていた。コンピュータの一般への普及と取り巻く環境の変化とともに、対象領域を拡大。何度かの紙面刷新を経て、現在は、<「IT商流の先を読む」専門紙>と銘打ち、主にITベンダー、SIerをターゲットに、ITビジネスに関する情報をお届けしている。

>> 週刊BCNとは

●特設ページ<林檎はいくつ実ったか――>で紹介している各記事について

・過去の記事は、サイトリニューアルなどの影響により、レイアウトが崩れている場合があります。また、価格や肩書、社名などは、記事掲載当時のもので、現状と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

・掲載媒体名『週刊BCN』と記載しているものは、紙媒体の『週刊BCN』に掲載した記事をウェブにそのまま転載したものです。制作工程をデジタル化する以前の記事は、紙面をスキャナで取り込み、OCRで文字化したのち、校正を行ったうえで公開しているため、表記ミスなどが生じている可能性があります。ご了承ください。

→特設ページ<林檎はいくつ実ったか――
アップルのスティーブ・ジョブズ 『週刊BCN』で振り返る「革新」>
http://biz.bcnranking.jp/in/stevejobs.html