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<特集>ビックカメラ新宿西口店、顧客が求める炊飯器とは

店舗

2016/10/28 08:30

 「お客様からの要望が多いのは、シンプルな機能の製品」。そう話すのは、ビックカメラ新宿西口店家電コーナー担当の田中友里さんだ。


ビックカメラ新宿西口店家電コーナー担当の田中友理さん

 ビックカメラ新宿西口店は、百貨店・小田急ハルク内に店舗を構える。乗降客数日本一の新宿駅に直結する立地上、客層は若者から高齢者まで幅広い。
 

売れ筋はシンプル・簡単

 最近の炊飯器は、上位機種を中心に多機能のモデルが多い。その分、操作パネルのボタンや画面の表示は複雑化し、使いにくいと感じる消費者もいるという。
 

ビックカメラ新宿西口店の炊飯器売り場

 田中さんは「操作方法を説明しても、使いこなすのはなかなか難しい」と説明し、「いろいろなことができるよりも、美味しく炊けて、お手入れが簡単にできればいいと思っているお客様は多い」と話した。
 

お手頃価格の中位機種を最前列に並べ、手作りPOPで売れ筋などを紹介

 機能のほかに、消費者が購入時の判断基準にするのが価格だ。ビックカメラ新宿西口店では、通路に面した部分にフラッグシップ機は置かず、2万円から4万円前後の中位機種を並べる。

 「10万円を超える高価格帯の機種は、なかなか選んでもらえない」と田中さん。展示品の近くには、手作りPOPで売れ筋やお薦めポイントなどを紹介し、購買欲を刺激している。

 最後に、田中さんがこんな話を教えてくれた。「年配夫婦の世帯などでは『2合も炊かない』というお客様もいる。1合や1.5合といった少量でも、しっかり炊ける製品があればいいのではないか」。(BCN・廣瀬秀平)