【広がるVR】大本命「PSVR」を売るためのイロハとは?

オピニオン

2016/10/24 17:04

 VR普及の旗振り役として注目を集める、ソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)のVRヘッドセット「PlayStation VR(PSVR)」。これまで体験できる場所は限定されていたが、ついに店頭販売がスタート。今回は、SIEでPSVRを担当するエキスパートの2人から、訴求のためのイロハを聞いた。


Japan Asiaマーケティングコミュニケーション部ES推進課の安達公平チーフと
(右)ジャパン営業部営業課の宮崎二郎氏

 「PSVR」は、他のVRデバイスと異なり、高価なハイスペックPCは必要なく、家庭用ゲーム機「PlayStation 4(PS4)」と接続してプレイできるPS4専用ヘッドマウントディスプレイ。初披露は、2014年9月の東京ゲームショウ(TGS)だ。

 当時から現在まで、PSVR関連のイベント企画・運営を担当するJapan Asiaマーケティングコミュニケーション部ES推進課の安達公平チーフは「発表から3年間で、多くの人にPSVRを体験する機会を提供することができた。おかげで認知と魅力はだいぶ広がった」と、これまでのプロモーションの成果を語る。
 

3年間のプロモーションの成果を語る安達公平チーフ

 ゲーム関連のイベントやショールームのコーナーでPSVRを体験したユーザー数は、今年だけでもおよそ15万人。8月以降は店舗でも体験会を実施し、ゲームに対して感度がそこまで高くない客層も取り込み、話題を盛り上げた。“体験”しないと魅力が伝わらないVRデバイスだからこそ、市場の期待感を高める事前のプロモーションは戦略的に重要だった。

 発売後も、同様に店舗で体験機会を提供する予定だ。流通への販売促進を担当するジャパン営業部営業課の宮崎二郎氏は、「販売員がしっかりとお客様にレクチャーできるように、マニュアルを作成している。まったく新しい体験だけに注意していただきたい点も多い」と語る。
 

「発売後も多くの体験機会を提供したい」と語るジャパン営業部営業課の宮崎二郎氏

 訴求のポイントは、コンテンツの幅広さ。PSVRは、ゲームだけでなく視聴型のコンテンツも多数用意しており、従来のゲームファン以外にも提案の余地は十分にある。
 

PSVRは、ゲームだけではなく、視聴型のコンテンツも楽しめる

 しかし、その分、丁寧な説明が必要だ。PSVRのプレイには、PS4本体に加え、センサーの役割を果たす「PlayStation Camera」が必須のため、PSVRとPS4本体の同時購入を検討している顧客には、PS4単体ではなく、「PlayStation Camera」とのセットパッケージを提案したい。また、11月10日に映像処理性能が向上した「PS4 Pro」が発売されるが、現行の「PS4」でも、十分にVRコンテンツを楽しむことは可能だ。
 

11月10日発売の「PS4 Pro」

 10月13日のPSVR発売と同時にリリースされたPSVR対応/専用タイトル数は26。年内には、さらに12タイトルがラインアップに加わる予定だ(10月6日時点)だ。何から始めるか悩む検討者には、「PlayStation Store」で配信している無料ゲームやコンテンツを楽しめると訴求するのも手だ。(BCN・大蔵 大輔)
 

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