デジタルカメラにビデオカメラ、薄型テレビ、PCなど、想像以上のスピードで私たちのデジタルライフに浸透しつつある3D家電。そう、もはや3Dは特別なものではないのだ。そんな3D時代に欠かせないのが3Dマルチメディアソフト「Roxio Creator 2011」だ。映画やDVDを3D化したり、手軽に3Dフォトを作ったりなどといった“3Dアレンジ”が自由自在。「Roxio Creator 2011」を使って、3Dの楽しみ方を紹介しよう。

想像以上のスピードでデジタルライフに広がる3D対応機器



 3D対応のデジタルカメラが登場したかと思ったら、次は3D対応のPC向け液晶モニタ、その次は3D対応薄型テレビ、その次は3D対応のビデオカメラ、そしてついに3D対応携帯電話――。「3D」は想像以上のスピードで私たちのデジタルライフに広がりつつある。

「Roxio Creator 2011」を核に、さまざまな3D対応機器を楽しもう

 例えば薄型テレビでいえば、大手メーカーのほとんどが、2010年中に3D対応テレビを発売。東芝は、裸眼で3D視聴が楽しめる液晶テレビ「グラスレス3Dレグザ」の年内発売を発表するなど、薄型テレビの世界では急速に3Dの親和性が高まりつつある。また、ブルーレイディスク(BD)レコーダーでも、「ブルーレイ3D」に対応する機種が増えている。

 ゲームの世界でも3D化が急速に進んでいる。PS3はアップデートで、3Dゲームとブルーレイ3Dに対応するサービスをスタート。3D対応ゲームと3D対応テレビを組み合わせて、3Dコンテンツを楽しむことができる。また、来春には裸眼で立体視ができる液晶を搭載したポータブルゲーム機「ニンテンドー 3DS」が登場する予定だ。また、PCも、NVIDIAの3D表示システム「3D Vision」+3D対応液晶ディスプレイによる3D環境がじわじわと市場を席巻しつつある。3D視聴対応のノートPCも徐々に種類が増えつつある。

「Roxio Creator 2011」で3Dの世界観を体験



 そう、これから3Dの時代がやってくるのではなく、すでに到来しているのである。今後この流れはさらに加速し、3Dはもっと身近なものになるだろう。そうした3D時代到来にお勧めしたいのが、「Roxio Creator 2011」だ。2Dビデオから3Dムービーへの変換機能や3D編集、3D DVDの作成機能などに加え、デジタルカメラで撮影した画像から3Dイメージを作成する、なんてこともできる。

 一般的に3D視聴というのは対応機器を必要とするので、実現にはそれなりの散財を覚悟しなければならないが、この「Roxio Creator 2011」を使えば、1万1550円(パッケージ/ダウンロード共通の通常版の標準価格)で手軽に3D視聴ができる。3D視聴に必要な赤青メガネ(3Dアナグリフ)も付属しているので、3Dがまさにコレ一本で楽しめる。とりあえず3Dの世界観を体験したい、という人にピッタリのパッケージだ。

従来のマルチメディア機能に加えて3D機能を搭載した「Roxio Creator」の最新バージョン「Roxio Creator 2011」

DVDやムービーカメラの映像を3D変換



 「Roxio Creator 2011」の魅力の一つは、2D映像のリアルタイム3D変換機能。「Roxio Creator 2011」付属の「CinePlayer」を使って、2Dの映像ソースを擬似的に3D化するものだ。最初から3Dカメラで記録された映像のような強烈な奥行き感などは表現しきれないが、それでも「おおっ!」と唸るほどのインパクト。深度設定なども、実際の映像を見ながら手軽にでき、自分が最も“3Dを感じやすいセッティング”をカンタンに導き出すことができる。期待して買ったDVDだけど、思ったより駄作だった……といった場合でも、新たな発見が得られるかもしれない。もちろん、上記のフォーマット変換を行ったうえで、DVDにオーサライズすることも可能。3D対応のテレビやプレーヤー/レコーダーを活用して3D映像を楽しむことができる。

 DVDだけでなく、デジタルカメラやムービーカメラで撮影した映像を3D化するのも面白い。個人的にナイスだと思ったのが、アクアリウム映像の3D化。撮影が許される水族館の魚たちをデジカメのムービー機能などを使って撮影し、それを上記の方法で3D化して視聴するというもの。特に熱帯魚などは、その色彩の鮮やかさと相まって、本物の魚が目の前を横切るのかような臨場感が味わえる。

付属の「CinePlayer」で2Dから3Dにリアルタイム変換

映像だけでなく静止画も3D化



 映像だけでなく、静止画も3D化できるのが「Roxio Creator 2011」の面白いところだ。手持ちの2Dイメージを3Dイメージ化するには「3Dフォトの作成」機能を使う。奥行きに関する深度設定などは、画面右のコントロールボタンを使ってカンタンにできる。完成した3D写真は、赤青メガネのほか、「3D Vision」+3D対応液晶ディスプレイで立体視できる。


静止画の3D化もワンタッチ

 この機能を利用して、若かりし頃のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんのネガやプリントをスキャンして、「Roxio Creator 2011」で3D化。DVDなどのメディアに焼いて、赤青メガネと一緒にプレゼント、というのもしゃれている。古い一枚の写真から新たな思い出が浮かび上がることだろう。

思い出の写真を3Dにしてプリントし、手作りの赤青メガネと一緒にプレゼント

 同様に、大自然の風景や生き物などをスナップして3D化し、親子で鑑賞会というのも面白い。大量に撮影したらスライドショーにしてしまえば、気持ちよく鑑賞できる。また、3Dイメージをプリントすることもできるので、ちょっと上質なフォトプリントペーパーに3Dイメージをプリントして、手作りの赤青メガネと一緒に大切なあの人にプレゼント、というのもクリスマスの楽しみ方として面白い。

3Dイメージのプリントも可能

 3Dというと、薄型テレビのCMの影響からか、「スクリーンから飛び出してくるかのような迫力」というイメージが強いが、実際は飛び出すというよりは奥行き感が増すという印象だ。まるでディスプレイの向こうに現実の風景が存在しているかのようになる。特に3D対応のデジタルカメラで撮影した3D画像やムービーの奥行き感は素晴らしい。撮影のとき奥行き感を意識した撮影をすると、より3D効果を楽しむことができる。

3D対応家電の新たな魅力を引き出してくれる「Roxio Creator 2011」



 以上、駆け足で「Roxio Creator 2011」を使った3Dの楽しみ方を解説してきた。その多彩で強力な3D機能は、ユーザーの発想次第でさらに3Dの魅力を引き出してくれるだろう。通常版の標準価格は1万円強とお手頃なので、3D対応家電の購入とあわせて買ってしまうのが吉だ。

「ニンテンドー3DS」や「グラスレス3Dレグザ」との連携なども期待できる

 これからは「ニンテンドー3DS」や「グラスレス3Dレグザ」など、裸眼で3D視聴ができるゲーム機や薄型テレビなどの登場が控えている。こうしたデバイスとの連携なども期待できる。この点に関してはまだ実機に触っていないので、別の機会に検証を行い、ご報告しよう。(ITジャーナリスト・市川昭彦)