東京ビッグサイトで3月26日から開催中のアジア最大級の写真・映像の総合展示会「フォトイメージングエキスポ 2009(PIE2009)」。カメラメーカー各社は自社ブースで最新のイチオシ機種や、近日発売のモデルをズラリと並べている。今回は、富士フイルム、ソニーのブース内容を紹介する。

中判カメラから3Dカメラまで揃えた富士フイルム



 中判フィルムカメラ「GF670 Professional」の発売を1か月後に控えた富士フイルム。「GF670」に加え、最新のコンパクトデジタルカメラや現在開発中の3Dデジタルカメラなどの展示を行っていた。

富士フイルムのブース

 「GF670」は、当初3月中旬の発売を予定していたが「予約申し込みが予想よりも多く、生産が間に合わなかった(同社広報)」ため、発売が4月下旬に延期になってしまった。タッチ&トライコーナーでは、いち早く実機に触りたい、その感触を確かめたいという中高年ユーザーがつめかけ、人だかりができていた。

GF670 Professional

 通常の35mmフィルムカメラは2.4cm×3.6cmのフィルムに画像を写しこむが、「GF670」はその3倍ほどの5.6×6.9/5.6×5.6cmのフィルムに写すことができる。そのため、写真を大きく引き伸ばしてプリントしても、滑らかで粒子が細かく、シャープな写真を仕上げることができるのが特徴だ。

 また、中判カメラであっても気軽に使えるよう、レンズ部に携帯性に優れた蛇腹折りたたみ式構造を採用した。また、6×6cm判、6×7cm判の2種類のフィルムサイズが選択できる。実勢価格は22万円前後の見込み。

蛇腹レンズのしまい方

 ちょっと古めかしい感じのカメラの近くには、最新の3Dデジタルカメラがあった。今回は参考出品ということで、詳しいスペックなどは明らかになっていないが、試作機を3台用意し、来場者が撮影できるコーナーを設けていた。

 

 

プロトタイプ(左)と製品版(右)

 3Dカメラは本体の左右にレンズを装備し、この2つのレンズと2つのCCDで取り込んだ撮影情報を新開発の画像処理プロセッサー「リアルフォトエンジン3D」で合成し、3D映像を作成する。

 液晶モニタには、特殊なメガネえなしでも映像を立体的に見る新開発の3D液晶パネルを使用した。このほか、撮影した3Dの静止画や動画のプレーヤーとして、デジタルフォトフレーム、3Dプリントも同時に開発しており、3Dデジタル映像システム「FUJIFILM FinePix Real 3D System」として、今年の秋頃に発売する予定だ。

3Dカメラを使ってコンパニオンの撮影も可能


黄金の「FIFA」トロフィーが輝くソニーのブース



 2010年FIFAワールドカップのオフィシャルパートナーであるソニー。床に人工芝を敷きつめ、白いラインコートを施し、ブースをサッカー場のように仕上げていた。また、メインステージでは「2010年FIFAワールドカップ 優勝トロフィー」の特別展示も行った。

ソニーのブース

2010年FIFAワールドカップ 優勝トロフィー

 展示では先日発表したばかりのデジタルカメラ「サイバーショット DSC-HX1」に人垣ができていた。「DSC-HX1」は最大224度のパノラマ撮影機能を搭載したモデルで、有効画素数は910万画素。

サイバーショット DSC-HX1

 パノラマ撮影は2枚の写真をカメラ内で合成して作ることが多いが、「DSC-HX1」は、動画を撮るようにカメラを上下左右に動かすだけで撮影できる。まず、撮影モードをパノラマモードに切り替え、撮影方法を「右から左」「左から右」「下から上」などに設定。シャッターを押しながら設定した動きの通りカメラを動かすだけで簡単に撮影できる。

パノラマ撮影モードに切り替え(上)シャッターを押さえながらカメラを動かす(中)と、
パノラマ写真の出来上がり(下)

 このほか、「PIE2009」の会場内を自由に持ち歩いて撮影できる実機の貸し出しサービスを実施。「α350」や35mmフルサイズフラッグシップモデル「α900」を貸し出しており、実機を借りた人は「α」カラーのオレンジのユニホームを着て、会場内の撮影に臨んでいた。