発売前から注目の集まる「iPhone 3G」を他の携帯電話メーカーの担当者はどう見ているか。率直な意見を語ってもらった。(最終更新日2008年7月23日)


「『iPhone』よりも『らくらくホン』の方が使いやすさは上だ」
――永田清人・NTTドコモ執行役員プロダクト部長

(2008年7月23日掲載)

「デジタル機器のリテラシーの高い人やマルチメディアに興味あるユーザーにとって、『iPhone』は素晴らしいプロダクトだと思う。しかし、すべての日本人が使いこなせるかというとそうではない。当社には全てのユーザーに対して“使いやすさ”を実現した『らくらくホン』シリーズがある。最も使いやすい端末は『らくらくホン』だと自負している」(7月17日の「らくらくホンV(ファイブ)」の発表会で)

「魅力的で脅威な端末だ」
――土橋匡・ウィルコム副社長

(2008年7月18日掲載)

「非常に魅力的な端末で脅威だ。当社のスマートフォン『W-ZERO3』に、最初に飛びついた層は、iPhoneに対して確実に魅力を感じてしまうだろう。だから、我々も対抗できるような商品を考えなければならない。ただ、日本人の手の大きさを考えると、62.1mmというiPhoneの幅は電話機としての使いやすさで疑問が残る。我々としてはiPhoneが電話機としてマーケットでどれくらいシェアを取ることができるのか、発売後の販売動向にも注目していきたい」

「我々の端末はiPhoneより一歩先をいっている」
――デビッド・コウ・HTC Nippon社長

(2008年7月17日掲載)

「我々は、iPhoneよりも先に、タッチパネル操作に対応した端末を開発した。その後、iPhoneをはじめとするタッチパネル端末の発売が相次いだことは、我々の目指す方向性が間違っていなかった証拠だ。今回、日本でiPhoneが発売されるが、私としてはユーザーの選択肢が広がり、モバイル端末市場が盛り上がるだろうと歓迎している。ただ、当社のスマートフォンはタッチパネル端末としては、iPhoneよりも小さく、片手で扱えるという点で、iPhoneに一歩先んじていると自信を持っている」

「ケータイの方向性を示すブラウジングマシン」
――長島孝志・KDDIコンシューマ事業統轄本部コンシューマ商品企画本部長

(2008年7月10日掲載)

「iPhoneは良い製品だと思う。しかし、この端末は携帯電話というよりもインターネットを見るためのブラウジングマシンといえるだろう。それに、メールや電話機能をユーザーが使いこなせるかは正直疑問だ。一方で、そのユーザーインターフェイス(UI)は我々も見習うべきものがある。iPhoneが発売されることは日本の携帯電話のUIについて、マジメに見直すいい機会になるだろう。また、iPhoneの登場によって、ユーザーが携帯電話でインターネットがしたいのか、電話やメールなど従来の使い方を求めているのかなど、今後携帯電話が向かうべき方向性も示されると思っている。KDDIとしては、方向性を素直に受け止め、今後の商品企画に生かしていくつもりだ」

「iPhoneはまさに“黒船”だ」
――佐藤敏明・NECモバイルターミナル事業部事業部長代理兼チーフクリエイティブディレクター

(2008年7月9日掲載)

「iPhoneは、まさに黒船。海外の文化が日本にやって来たようなものだ。だからといって、iPhoneのすべてを真似するのではなく、良い部分だけを吸収すればいいと思っている。アップルはデジタルやIT機器の知識がない人でも簡単に操作ができるというユーザビリティが優れている。また、デザインや操作性の面で使う人の感性に訴えかける製品を開発していることは評価できる。当社も、携帯電話、PCといったハードはもちろんのこと、ソフト、ウェブサービスなどアップルと同じ土俵を持っている。だから、こうした事業を上手く組み合わせて、アップルに負けないような製品開発していくつもりだ」