大画面薄型テレビの普及に合わせて、自分でハイビジョン映像を撮影できるデジタルビデオカメラが人気を集めている。記録方式も、HDDやDVD、SDカードなどと多様だ。そのなかから、自分に合った一台を選び出すためのポイントをあげるなら、ズバリ撮影目的。どんな被写体を撮影するのか、一回当たりの撮影時間はどれくらいなのか、用途をはっきりさせることでどんなデジタルビデオカメラを買えばいいかが見えてくる。

DVテープだけじゃない記録媒体いろいろ


 デジタルビデオカメラの記録媒体は、以前はDVテープが主流だった。しかしここ1年ほどの間にその状況は一変。DVテープに加えて、DVDやHDD、メモリカードなど、さまざまな方式を利用できる機種が増えてきている。


 記録媒体の種類が増えているのは、撮影する対象やその後の映像の活用方法などによって、それぞれに適した媒体がはっきりしているからだ。たとえば、不要なシーンを削除したり、テロップや音楽を挿入するといった編集を行う人もいるだろう。あるいは一度録画したものはそのまま保管して、見たいときに引っ張り出すという人もいる。それぞれの用途にあったメディアを利用すれば、デジタルビデオカメラをもっと楽しむことができるはずだ。



各タイプの特徴とおすすめシチュエーション


 長時間録画に対応し、映像の扱いやすさを兼ね備えたHDDタイプは、さまざまなシーンで利用できる万能タイプだ。ソニーの「HDR-SR1」は、30GBのHDDを搭載。最長で11時間のハイビジョン録画が可能で、運動会や学園祭、旅行など、1日がかりの撮影でも問題なく対応できる。


 また、PCとのデータのやり取りがしやすいのもこのタイプの特徴。録りためた映像はPCに移動させて、すぐに編集作業に取りかかれる。気になるものをすべて撮影して、余分なものをカットし、効果音などの演出を加える。そのように、映像をひとつの作品にまとめたい人なら、HDDタイプの魅力を最大限に堪能できるといえるだろう。


 ただし、HDDの交換ができないので、映像のバックアップのためには常にPCが必要。そのため長期間の旅行の場合、HDDの容量が足りなくなってしまう可能性があるのがこのタイプの弱点だ。 




手軽さのDVDタイプと機動性が抜群のメモリカードタイプ


 手軽に映像を保存したいなら、DVDタイプのデジタルビデオカメラがいい。DVDに映像をそのまま保存できるので、HDDタイプのようにデータをいったんPCに移す必要がない。子どもの成長記録のように、複雑な編集を必要とせず、記録した映像を見たいときにひっぱりだすというスタイルならDVDタイプがベストだろう。ハイビジョン対応モデルなら、大画面の薄型テレビで美しい映像が楽しめる。


 マイナスポイントとしては記録できる時間が短いこと。片面2層のDVDメディアを利用しても、録画可能な時間は標準画質(約7Mbps)で45分。また、8cmDVD-R/+Rの価格は、実勢価格で1枚あたり400?500円で、書き込みも一回のみのため、その他の方式と比較するとコストパフォーマンスが落ちてしまう。


 散歩や山登りなど、移動しながら撮影するなら、SDカードなどのメモリーカードに記録するデジタルビデオカメラがいい。たとえば、ランキングの上位にあがっているパナソニックの「SD3」は、バッテリーなども含めた使用時の重さが約490g。ほかのタイプよりも100?200gほど軽量で持ち運びに便利だ。また、記録メディアであるメモリカードはコンパクトかつ軽量のため、予備のカードがかさばらず、荷物になることもない。


 大容量のメモリカードが手ごろな価格になってきたことも注目だ。4GBの大容量メモリカードでも1万円程度で購入できるようになってきた。前述の「SD3」なら、約9Mbpsのビットレートでおよそ60分の録画が可能。家族や友人たちとアウトドアで遊ぶときでも、記録するメディアを何枚も交換しながら使えるのが便利でいい。





 このように、デジタルビデオカメラには、記録媒体ごとに得意な撮影対象などの個性がある。カメラの特徴が自分の撮影目的に合致するかをポイントに、製品を選ぶようにしよう。