世界最大の国際家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ(CES)2006」が米国時間の1月5日午前(日本時間の6日未明)、開幕した。世界中から約2500社が出展、5?8日までの会期で13万人が集まる大型イベント。今年の注目は、「ブルーレイ・ディスク(BD)」対「HD DVD」の次世代DVD規格を巡る2陣営の争いと、PDP(プラズマディスプレイパネル)テレビ、LCD(液晶ディスプレイ)テレビを舞台にした大型化競争だ。

 世界最大の国際家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ(CES)2006」が米国時間の1月5日午前(日本時間の6日未明)、開幕した。世界中から約2500社が出展、5?8日までの会期で13万人が集まる大型イベント。今年の注目は、「ブルーレイ・ディスク(BD)」対「HD DVD」の次世代DVD規格を巡る2陣営の争いと、PDP(プラズマディスプレイパネル)テレビ、LCD(液晶ディスプレイ)テレビを舞台にした大型化競争だ。

●いよいよ鮮明になってきたBD陣営対HD陣営の戦略

 東芝は開幕に先立つ4日午前の記者説明会で、「HD DVD」対応のプレーヤーを3月に北米市場で販売開始すると発表。価格を普及型モデルで499.99ドル、高機能モデルで799.99ドルと抑えめに設定し、家電量販店のベストバイやネット販売のアマゾンドットコムで売り出すと明らかにした。米国市場での展開に際しては、大手のハリウッドスタジオ各社、主要な小売業者、その他関係者との議論と協調を通じて、最適な発売・出荷時期を調査。大手ハリウッドスタジオがHD DVD対応の映画タイトルを発売すると予想される3月に決定したという。

 これに対し同日、BD陣営のソニー、松下電器産業、シャープ、パイオニアなどはBDプレーヤーの投入を相次ぎ発表。ソニーやシャープは今年夏、パイオニアは1800ドルの高級機を5月に発売し、真っ向から受けて立つ構えだ。

●どこまで大きくできるのか、薄型テレビ超大型化競争

 薄型テレビを巡っては、ソニーが82V型液晶テレビ、松下電器が103V型のプラズマディスプレイパネル(PDP)を相次いで発表。液晶、PDP陣営同士の争いも激しさも増している。

 ソニーが発表したのは、世界で初めて動画色空間規格「xvYCC」対応の信号処理回路を搭載した82型液晶テレビ。新しいハイビジョン(HD)映像時代に向けた取り組みの一つとして、今回の「xvYCC」規格に対応した信号処理回路を開発した。

 「xvYCC」は、05年10月にIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)により承認され、06年1月に発行予定の動画色空間の国際規格。現行の放送などで使用されている色空間規格よりもおよそ1.8倍広い色彩表現が可能。そのため、肉眼に極めて近い色彩で撮影することができ、対応したテレビでは、その映像をほぼ忠実に再現できるようになる。例えば、今までのテレビでは再現できなかった、パプリカやトマトの「赤」の違いや、花びら1枚1枚の色の違いといったさまざまな色彩を映し出させる。

 液晶パネルには、HD映像をそのまま再現するフルHD(1920画素×1080画素)の82V型パネルを採用。バックライトには、光の3原色である独立したRGBのLEDを利用した「トリルミナス」バックライトシステムを採用することで、「xvYCC」規格に忠実な映像表現を実現できるようにした。

 一方、松下電器産業も世界最大となる103V型の高精細フルHDプラズマディスプレイパネル(PDP)を開発。参考展示を行っている。同社では超大画面に対応した色の階調表現技術と蛍光体などの形成技術を開発。さらに放電の安定性を確保などで103V型という超大型サイズ(50V型×4枚相当)でも高精細画質と高輝度を実現した。これまでは、PDPの階調の均一性や放電の安定性といった課題があり、100インチを超える画面サイズのPDPは難しかった。

 また、動きの早い映像再現や斜めからの視聴環境にあっても精細度やコントラスト、そして色再現性を落とすことなく表示できる「フルHD高速駆動技術」も採用している。

 現在、100インチを超える超大型サイズの表示機器は、フロント投射型のプロジェクターが中心となっている。松下では直視型であるPDPの高画質映像を武器にビジネスや医療、業務用での用途はもとより、家庭向けのホームシアターのディスプレイとしての利用も見込み、早期の実用化を目指す。

●まだまだある超大型化競争参入社

 ほかにもPDP陣営では韓国LG電子が4日午前、71型PDPテレビを今月から販売開始すると発表した。液晶では量産に力を入れるシャープも亀山工場のスライドを紹介しながら薄型テレビ市場で一歩も引かない姿勢を強調。また、5日午後(日本時間の6日午前)には、昨年に薄型テレビで話題を振りまいた韓国サムスン電子の記者説明会が予定されているなど、各社の熱い戦いは早くも始まっている。