[複合プリンタ部門][プロジェクター部門]
複合プリンタ部門で2年連続受賞
家族全員でプリントをテーマに


 シングルファンクション・複合型を合わせたプリンタ市場全体を見ると、複合型インクジェットプリンタの割合が増えていることがわかる。エプソンは、ユーザーが求めている多機能な複合型プリンタの開発に注力し、時代の流れを捉えた。



■「オールフォト」を合い言葉に

 2003年秋、エプソン販売は「ファミリー層」をターゲットとした複合型インクジェットプリンタ「PM-A850」を発売。「家族全員が使える」というコンセプトを強く打ち出し、爆発的な人気商品となった。

 2004年は、新たに「フォト」を意識した複合型インクジェットプリンタの開発に注力。新しい顧客をつかむため、製品ラインアップの強化に努めた。

 その結果、「オールフォト・カラリオ」シリーズである「PM-A900」「PM-A870」「PM-A700」と、オールインワン・カラリオ「PM-A550」の4機種を一挙に発売。ファミリー層以外のユーザーからも注目を集めた。

 フラッグシップ機である「PM-A900」は、多彩な写真プリント機能を搭載。CD/DVDレーベルへの印刷や、手書き文字とデジタルカメラで撮影した静止画を合成する「手書き合成シート」など、他機種にはない機能を追加した。また、高速性や前面インク交換など、使い勝手の向上もはかった。

 「PM-A870」は、昨年のヒット商品「PM-A850」の後継機である。すでに市場での評価も確立し、複合プリンタ分野では圧倒的なシェアを獲得、多くのユーザーから高い評価を受けた。

 デジタルカメラや携帯電話で撮影した画像から、紙焼きの写真、フィルムなどの印刷にも対応している。

 さらに「PM-A700」や「PM-A550」と、コストパフォーマンスの高いモデルを発売し、好評を博した。これらの製品は、多機能薄型コンパクトデザインで、複合型インクジェットプリンタに最適化された新開発エンジンを搭載。低価格ながら、高品質な印刷を実現している。

■ホームシアターにも照準

 新製品の投入と同時に、メディアを通じた販促活動にも注力。人気の高い「あやや」やハロプロメンバーを起用し、分かりやすく魅力的なプロモーションを行った。こうした販促活動が功を奏し、シェアアップにつながった。

 さらに、新市場の開拓にも意欲的だ。プロジェクターは、いまだにビジネス用途や高級品というイメージが根強いが、同社はコストパフォーマンスに優れたプロジェクター「ドリーミオ」を発売。

 販売店との協力体制を整え、店頭にプロジェクターコーナーを設置し、ユーザーが直接プロジェクターに触れる機会を増やした。

 こうしたプロモーションを通じて「ホームシアター」というニーズの開拓に意欲的に取り組んでいる。(フリーペーパー・月刊「BCNランキング」創刊準備号掲載)