[デジタルビデオカメラ部門]
世界最小クラス、331万画素の高性能に加えて
今年はワイド液晶とDVD搭載


 デジタルカメラ部門では、世界最小クラス、画素数331万画素と業界最高のスペックを実現した「PC350」で、ソニーがナンバー1を獲得。さらに春の新入学シーズンに向けて、ワイド液晶、DVDドライブを搭載した一段と先進的な新モデルも発売する。

■単一モデルでシェア25%を獲得

 「PC350」は、この製品だけで、昨年のデジタルビデオカメラ市場全体の25%のシェアを獲得したヒット商品。さらにメーカーシェアは44%という圧倒的な強さで、BCN AWARD首位の座を射止めた。

 この人気の秘密は、ソニーの商品企画力にある。同社は、ビデオカメラのユーザーを独自にリサーチし、静止画の画質の良さが求められていると判断。「PC350」には最高クラスの331万画素というスペックを与えた。また、家庭内の購買決定権が夫からサイフを握る主婦へと移行している点に着目し、女性の手にも無理なく収まるコンパクトサイズを実現。ボディカラーにもこだわり、これまでのブラックに加えて、女性に人気の高いシルバーを登場させた。その結果、これまでの倍以上の女性ユーザーを獲得したという。

■ワイドTVの映像を生かす横長液晶

 この成功を追い風に、今月から3月にかけて、同機種のコンセプトを受け継いだ新製品4機種が登場する。「PC350」で実装した高画質性能を継承する「HC90」と「DVD403」には「PC350」と同様の331万画素CCDを搭載。また、本体内蔵タイプのインフォリチウムAシリーズバッテリーを採用し、コンパクトですっきりとしたデザインを実現した。

 機能も一段と進歩している。いずれも16対9のワイド映像を映し出す2・7型ワイド液晶モニタを搭載。デジタル放送の普及に合わせて、テレビのワイド画面と同じ比率で、空間の広がりを生かした撮影ができるようになった。ワイド映像をそのまま確認できる液晶を備えたコンパクトモデルは、これが世界で初めて。

 また、ホーム用ビデオカメラの録音機能では世界初の5・1チャンネル対応を実現。これにより、さらに作品の臨場感を高めることに成功している。

 もう一つの特長は、DVDの搭載だ。テレビ番組をDVDに録画する家庭が増えていることから、ソニーは今年、ビデオカメラのメディアとしてもDVDが主流になると予想した。市場全体の構成比を見ると、DVD形式のビデオカメラはまだ10%程度だが、「今年はこれを25%にまで引き上げる」と高い目標を掲げている。

 3月発売のDVD対応モデル「DVD403/203」は、デジタルビデオテープ対応モデルと比較して、2万円程度の価格差がある。

 しかし、テレビで再生する際の便利さや今後のDVDの普及を考えると、決して高い金額とはいえないだろう。

 果たして今年はビデオカメラのDVD元年となるか。今後の市場の動きに注目したい。