[HDD・DVDレコーダー部門][DVDプレイヤー部門]
DVDレコーダーの王道を行く
「簡単」「自動」で操作性を追求


 HDD・DVDレコーダー部門とDVDプレイヤー部門でナンバー1に輝いたソニー。デジタル家電の中でも特に注目度の高い分野で、他メーカーの製品を抑えて好成績を収めた。「スゴ録」と「PSX」が人気商品となった要因について探ってみよう。


■「自動」をキーワードに

 アテネオリンピックが開催された2004年、HDD・DVDレコーダーは一般に馴染みの深い製品となった。テレビ番組は、今やハードディスクやDVDに録画する時代。昨年の年末商戦では「スゴ録」というブランドで認知を広げたソニーが一気にシェアを伸ばし、最終的に首位の座を奪取。他メーカーとの差を大きく広げた。「スゴ録」「PSX」は、何故ここまで人気商品となったのだろう。

 昨年11月、ソニーは、「スゴ録」の新製品を発表した。この新「スゴ録」には、「自動」をキーワードとした便利機能が豊富に搭載されていた。たとえば「おまかせ・まる録」機能は、キーワードを入力すれば、そのキーワードに関する番組が自動的に録画される。また、予約していた番組の放送時間が変更になると、自動的に予約時間を変更する「番組追跡録画」機能も搭載している。これらの機能は、一度使い始めたら手放せなくなるという。この簡単さが口コミで広がり、店頭で「スゴ録ください」と指名買いするユーザーが増えてきた。これまで「DVDレコーダーは難しそうだから」と買い控えていた購買層に広く訴求できたことが、今回の好成績につながったのだろう。

■「PSX」とのすみ分けにも成功

 一方、「PSX」も売り上げを伸ばしている。「PSX」とは、プレイステーション2機能を内蔵したHDD・DVDレコーダー。テレビ録画では、「スゴ録」の「おまかせ・まる録」をさらに進化させた「x-おまかせ・まる録」機能を搭載し、写真ではビデオ風に自動で編集する「x-Pict Story」、音楽はDJのように自動で選曲して曲を再生する「x-DJ」といった先進的な機能「x-アプリ」を盛り込んだ。これによって、よりクリエイティブにコンテンツを利用したい層から高い支持を受けた。

 今までもテレビ録画機として王道を行く「スゴ録」と、エンタテインメント性の高い「PSX」はユーザー層が違っていたが、今年は自動操作で安心感を強めた「スゴ録」、先進的な機能でエンターテインメント性を強化した「PSX」と、それぞれの特徴をさらに際立たせることに成功。その結果、それぞれのユーザー層に対して適切な提案ができるようになったというのも、今回の勝因のひとつと考えられる。

 DVDレコーダーは、デジタル家電の新・三種の神器といわれ、今後テレビ並みに一般家庭に普及することが予想される。昨年末は、Wチューナー機能やVHSダビング機能など、特徴のある新製品が登場した。2005年の春商戦でもまた、新生活に向けた製品が各メーカーから発売され、話題となるだろう。今後のHDD・DVDレコーダーの動きに注目したい。(フリーペーパー・月刊「BCNランキング」創刊準備号掲載)