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「ミニマリスト」のメリットは? 失敗しない実践方法を解説

暮らし

2022/11/30 19:00

 物があふれる時代にあえて不要なものを減らし、自分に必要な最小限のものだけ所持して暮らす「ミニマリスト」という生き方。物が少ないと不便なように思えるかもしれないが、自身のスタイルに合えばそれ以上のメリットを享受できるだろう。そんなミニマリストになるメリットや、失敗しない実践方法を解説する。

「ミニマリスト」が注目を集めている

「出費減」「自由な時間」「ストレスフリー」などがキーワード

 ミニマリストになるメリットはさまざまだが、主な三つを紹介しよう。
 
ミニマリストのメリットはさまざま

無駄にお金を使わなくなる 

 ミニマリストは必要最小限のものだけでシンプルに生活を送るのが特徴。このため、余計な物を買うことがなくなり、出費が減るだろう。

 インテリアを彩る小物、話題のスイーツなどは、あれば生活を潤すかもしれないが、その分お金がかかる。ちょっとした物でも積み重なれば大きな金額になるため、ミニマリストになればお金が貯まるようになるかもしれない。

自分のために使える時間が増える 

 物が多い生活はその分時間がかかる。例えば散らかった物の片付け、物をどかしながらの掃除、数多くの服から今日着るべき服を選ぶ、どこかにいってしまって探すなど、物が多いとお金だけでなく時間も浪費してしまうのだ。

 ミニマリストになれば必要最小限の物しか身の回りにないため、それらにかける時間も最小化可能。その分、自分のために使える自由な時間を増やすことができる。

集中力の向上やリラックスなどの効果 

 ミニマリストになって部屋を常にきれいな状態にすることで、集中力が上がったりリラックスしてストレスフリーになったりといった効果が期待できる。プリンストン大学神経科学研究所の研究者によると、人間は元来秩序を好み、無秩序な状態が目に入り続けると認知資源が枯渇して集中力が低下する とされており、ミニマリストは楽な生き方なのだ。

 また、家の中が散らかっている人は物事を先延ばしにする傾向にあるという研究 もあるため、もし実行しようと思っていることがなかなかできないのであれば、ミニマリストを目指してみるのも一つの手だ。

失敗しないためには?

 さまざまなメリットがあるミニマリストという生き方だが、実際になるのは難しい。失敗することなくミニマリストを目指すための方法を解説しよう。
 
ミニマリストを目指すには?

物を捨てることを目的にしない

 勘違いされることがよくあるが、ミニマリストの目的は決して物を捨てることではない。一番大切なのは自分にとって一番快適な生活を目指すことであり、そのために自分にとって必要最小限の物とともに生きるという道を選んでいるのだ。

 ミニマリストを目指して、物を捨てることによって部屋が片付いていくため、捨てることに快感を覚えてしまうかもしれないので気を付けてほしい。必要なものであれば捨てずに残した方がいい。

家族や同居人としっかり話し合ってから始める

 ミニマリストは万人にとって最適な生き方とは限らない。家族などの同居人がいる場合、ほかの人はそうでないこともある。そのため、同居人としっかり話し合い、同意を得た上で始めるようにしてほしい。同様に、他人に対して強引にミニマリストになることをすすめるのはご法度だ。

楽しみをしっかりと持つ

 繰り返しになるが、ミニマリストが目指すべきは自身にとっての快適な生活であって仙人や修行僧のような禁欲的な生活ではない。趣味や娯楽、ほかの人とのコミュニケーションなどを捨て去って日々を過ぎゆくままに生きるのは、それが合っていなければ苦痛にしかならないだろう。

 楽しくなかったり苦痛だったりするにもかかわらず漫然と続けているのであれば、やめた方がいい。楽しいことを続けながら、自身にとって必要なもの、不必要なものをしっかりと区別してほしい。

災害リスクへの備えとのバランスを取る 

 必要最小限のものしか持たないミニマリストにとって災害は大きなリスク。食料や水などの備蓄がない状態で大きな災害に遭うと、場合によっては命の危険にさらされることもある。

 物資の備蓄量が豊富な避難場所が近くにあるなど、自宅に備蓄する必要がなければ持たなくてもいいかもしれないが、災害が起こったときのことをしっかりと考えた上で必要/不要を見極める必要がある。

まずは断捨離からスタートしてみては?

 これまで物にあふれた生活を送ってきた人が、必要最小限の物だけで暮らし始めるのにはリスクがある。まずは身の回りを見渡して、必要ないものを少しずつ捨てる「断捨離」からスタートしてはいかがだろうか。
 
断捨離は重要

 ミニマリストを目指すからといって、有名ミニマリストブロガーのような部屋を目指す必要はない。少しずつ断捨離を進め、快適さを感じなくなったところでストップする「ゆるミニマリスト」的な生き方もおすすめだ。(ライター・ハウザー)
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