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貸切舟で桜の絶景を眺める、星のや東京で「春日向の花見舟」開催

暮らし

2023/12/22 19:00

 東京・大手町の日本旅館「星のや東京」は、2024年3月25日から4月10日までの期間、「春日向(はるひなた)の花見舟」を開催する。

春日向の花見舟

江戸の文化を楽しむ

 春日向の花見舟は、春のうららかな陽気の中、舟で桜の絶景を巡るアクティビティ。大横川の両岸に咲く桜並木を静かにゆったりと堪能できる。舟の上で味わうのは、江戸時代に使われていた提げ重に、彩り豊かな旬の食材を用いた特製の花見重と、関西・上方から江戸に運ばれた上質な日本酒。1日1組限定の特別な花見席で優雅な舟あそびを楽しむことができる。

 江戸の町は、物資や人を運ぶための高度な水運機能をもつ「水の都」として栄えた。水路を中心に問屋や市場が生まれ、周辺には飲食店が広がり、活気にあふれた江戸の町で、人々は水辺に多くの愉しみを見いだした。四季折々の豊かな水辺の風景を舟から眺めて楽しむ「舟あそび」がその一つ。春には、江戸の徳川将軍家が隅田川沿いに植えた桜が咲き誇り、また、幕府が庶民の行楽を奨励したことから、人々は舟から花見を楽しんだといわれている。今回、星のや東京では、江戸の文化にならって舟の上から桜を眺め、日常から離れて贅沢な春のひとときを過ごしてほしいという思いから、「春日向の花見舟」を開発した。

 江戸時代の人々は、花見に出かける際にお弁当や酒器を持ち、旬の味覚やお酒とともに、咲き誇る桜を愉しんでいたといわれている。「春日向の花見舟」で用意するのは、星のや東京オリジナルの提げ重に、鯛や筍、独活といった春の食材を使用した特製花見重。提げ重とは、江戸時代、行楽に出かける際に使用されていた、重箱、銘々皿、酒筒や盃などの酒器を携行できるように、持ち手のついた外枠の中におさめたもの。花見重、野弁当とも呼ばれ、四季折々の物見遊山の際に重宝されたといわれている。彩り鮮やかな八寸や、深川めしの原型になったとされている、あさりのぶっかけを味わえる。

 貸し切り舟には、優雅に桜を眺められる花見席を用意する。桜を見上げながら、足を伸ばして寛げるデイベッドのようなソファが設えられた特別な席となっている。横になって空を見上げると、青空と満開の桜が目の前に広がる。都会の喧騒から離れ、プライベートな空間で桜を眺める優雅なひとときが楽しめる。

 コースは、五街道の起点である日本橋の桟橋から出航し、江戸時代に花見で賑わっていた隅田川を進み、大横川へと向かう。大横川の両岸に数百メートル続くソメイヨシノの桜並木や、その桜が水面に映る様は絶景とのこと。屋外の開放的な桟敷席で穏やかな春風を感じながら、移り変わる桜の風景を堪能できる。また、舟を運航する「舟遊びみづは」のガイドが、橋や街など周囲の歴史とともに観光名所について紹介する。なじみのある場所でも、舟に乗って街や桜を眺めることで、これまで気が付かなかった魅力に気付く、贅沢な春のひとときを過ごすことができる。

 定員は1日1組(2人)で、星のや東京宿泊者が対象となる。開催時間は12時から14時(乗船時間90分)。料金は1組14万円。