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「キリ番」のほかに「ミラ番」「ゴロ番」も・・・ 2000年代に流行ったネット用語の意味とは?

時事ネタ

2022/12/23 12:00

 【こっそりミームを教えます・70】 「キリ番」という言葉をご存知だろうか? 2000年代に流行したネット用語なのだが現在はあまり使われていない。今回は「キリ番」の意味や由来について詳しく調べてみよう。

アクセスカウンターはタイトル下などの目立つ場所に設置されていた(画像はイメージ)
 

「キリ番踏んだ」あとのスルーはトラブルに発展!?

 「キリ番」とは「キリの良い数字」という意味のネット用語だ。例えば「2000」や「50000」など最初の数字以外がすべて「0」の数字や、「333」などゾロ目の数字、「1234」「98765」のように数字が並んだ状態などを指す。ちなみに「37273」などの回文風は鏡のようなので「ミラ番」、「4649(よろしく)」などの語呂合わせ風は「ゴロ番」という別名があった。

 2000年代の個人サイト全盛期、サイトの管理者はこぞってアクセスカウンターを設置した。アクセスカウンターとはサイトに訪問した人数をカウントしてくれる機能のこと。カウンターと一緒に「あなたは〇人目の訪問者です」などの文言が添えられていることが多かった。

 そしてアクセスカウンターがキリ番にあたったときを「キリ番を踏む」と表したのだ。キリ番を踏んだ訪問者は、サイト管理者にリクエスト(「キリリク」という)して特典がもらえることも。

 クリエイターのサイトならオリジナルイラストがもらえたりするため、キリ番を踏むために何回もリロードする人もいたようだ。ちなみにキリ番を踏んだのに報告しない人のことを「踏み逃げ」と呼び、トラブルになることもあったとか。

 サイトによっては「踏み逃げ禁止」「キリ番踏んだら掲示板にカキコ(書き込み)してください」などルールを設けることもあったという。

 SNSの発展に伴い「キリ番」は死語扱いを受けることもあるものの、フォロワー数のほか車のメーターやゲームスコアのゾロ目など、さまざまなキリ番を報告するツイートも多い。インターネット黎明期のミームは、未だにしぶとく生き残っているようだ。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている