「素材」を軸にモノを選ぶと、不思議と調和しませんか?

時事ネタ

2021/08/07 10:00

【心がまあるくなる話・6】 幾度となくモノを選ぶという選択肢の中で、その時々の自分の好みで選んできたが、最近改めて気づいたことがある。以前から「素材」を選ぶことは大切にしてきたが、年々、重きをおいていることに気づいたのだ。自分の好きな素材を知ることで、自分の選んだモノが不思議と調和しだす。

○○風ではなく、なぜか調和している

 例えば、花器を探すとしよう。素材がガラスなのか、陶器なのか、木製なのか・・・。素材によってイメージは随分と変わり、自分の家の中の雰囲気に合うか、合わないかも変わってくる。

 今あるものは全て同じブランドのものではないし、安価なものから少し高価なものまでと様々ある。その中にプラスする時に自分の好きなモノの素材や色味がわかっていると不思議とモノが調和してくるものだ。

 ○○風ではなく、色んなものがあるけれど、なぜか調和している・・・。私は、そんなモノ選びをしてきた。

 モノを選ぶのが苦手な人もいるだろう。そんな人は、雑誌やSNSなどを見てお手本にするのも良い。だけど、自分の目で選んで感性を磨くことは大切だと思う。

 先ずは、どんな素材が好きなのかを考えてみてほしい。

 モノ選びはこだわり過ぎるときりがないし、お金がかかることもある。しかし、消耗品と長く使いたいものとを分けて考え、お金をかけない部分と、かける部分を身につけると、安価なものをたくさん買って使い捨てる、というような無駄もなくなるだろう。

 考え方は人それぞれだが、モノを増やし過ぎないためにも、モノを選ぶということは大切なことではないだろうか。

 私の場合、台所道具が特に好きなので、増やし過ぎないためにも選ぶ時にかなり吟味する。先日、台所の上の扉を開けて改めて見てみると自分の好きな「素材」のモノがたくさんあった。琺瑯、ガラス、陶器、竹、金網のモノたち。

 好きな素材が、なぜか調和してスッキリと見えた。調和して見えるというのは、自分が見ていても、使っていても気持ち良いいこと。あえて誰かによってコーディネートされたものではない。

 自分の好きな「素材」を軸にモノ選びをしてきたことで、次に迎え入れるモノのイメージも頭の中に自然と湧いてくる。自然と手が伸びた先にあるものが、自分の求めていたモノのような気がする。(蓮花)

■Profile
蓮花(はすはな)
暮らしまわりを物語る「暮らしクリエーター」。日々の中で心がまあるくなるような暮らしに寄り添うモノを探し、毎日を手づくりしていくようなライフスタイルを提案している。