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「親子サイクリング」で気分爽快! コロナ太りを予防しよう

時事ネタ

2021/05/03 11:00

 ゴールデンウィーク(GW)は子どもたちにとって、新学期の緊張感から解放される期間だ。せっかく楽しみにしていたGWだが、新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にあり、不要不急の外出自粛などが呼び掛けられている。

 GWが終盤に差し掛かている中、今年は「親子サイクリング」に出掛けてみてはいかがだろうか。屋外で自転車に乗ることで運動不足の解消と気分転換ができ、子どもとちょっとした「冒険」を共有することができる。
 
自転車に乗る親子

親子サイクリングの意義

 親子サイクリングとは、保護者と自転車を自走できる子どもが別々の自転車でサイクリングに出掛けること。個人差はあるが、保育園・幼稚園の年長以上で自転車に半年以上乗っているのであれば、親子サイクリングに挑戦してみてもいいだろう。

 サイクリングは有酸素運動で、距離を保ちながら屋外を走行するので密にならず、景色を楽しむこともできて気分転換もできる。お金がかからずCO2も出さないため家計にも環境にも優しいのが特徴だ。

 昨年のSTAYHOME期間後、学校が再開したときにいわゆる「コロナ太り」になってしまった子どもたちが多くいたといえる。スポーツ庁によると、外出自粛などによって、(1)1日当たりの歩数が減少、(2)体重が増加、(3)休校中に運動不足や生活リズムの乱れ、自宅学習の集中力が続かないことなどの訴え、(4)テレワークによる「肩こり・腰痛」「目の疲れ」などの不調の訴えが増加、(5)座位時間が長くなることにより、血流の悪化や血栓ができるリスクが上昇、といったような生活習慣の変化や体への影響が報告されている。

 これを踏まえて、各家庭で運動の重要性を再認識したいところだ。家庭で出来る運動の中でも、親子で取り組むことができるサイクリングは有効な運動手段といえるだろう。
 
サイクリングロード

親子サイクリングの具体的な方法

 では、具体的に親子サイクリングをどのように行えばいいのか。まずは、子どもと一緒に走るサイクリングなので、当日の思い付きではなく、安全なルートを事前に調べておこう。一番いいルートは、車との接触の心配がないサイクリングロードだ。旧道もサイリングにおすすめだが、車や人の往来があるので、初心者であればサイクリングロードから始めてみるのがいいだろう。

 サイクリングで乗る自転車は必ず事前にメンテナンスすべき。「いすの高さが子どもの身長に合っているか」「ブレーキが効くか」「ベルは鳴るか」「タイヤの空気は入っているか」「虫ゴムは交換したか」「暗くなったときのためにライトが点灯するか」などを確認しておこう。大人の自転車にバックミラーを取り付けておくと、先頭を走った時に後方を確認することができて便利だ。

 また、サイクリングには目的地があると、そこへ到着したときの達成感が得られる。大きな公園や駅、目印になる建物など、できれば公衆トイレがあってひと休みできるところが理想だ。最初は、自宅から2km位から始めて、5km位を目指せるようにステップアップするといいだろう。片道5kmだと往復10kmになるので、帰ってきたときには大きな達成感が得られる。
 
自転車のメンテナンスは重要

 出掛けるときの持ち物は、水分補給用の水筒、万が一転倒したときの応急処置セット(水と絆創膏)、汗拭きタオル、着替え、雨具(カッパやウィンドブレーカー)があるといいだろう。さらに、タイヤに空気を入れられる携帯用ミニポンプと、パンクを応急処置できる瞬間パンク修理剤を持って行くと安心だ。子どもが運転に集中できるよう、子どもに持たせるのは水筒くらいにして、あとの荷物は保護者が一括して持った方が安全だろう。

 走行中は、ヘルメットを必ず着用しよう。道路交通法では、保護者が「13歳未満の子供にヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」とある。子どもだけ着用させようとすると嫌がるので、大人も着用することがおすすめだ。

 子どもと走るときの注意点は、大人が先頭を走ると子どもと距離が生まれがちなので、(1)大人が二人の場合、前後が大人で子どもを真ん中、(2)大人が1人の場合、子どもが先頭、(3)子どもが2人以上いる場合、大きな子どもが先頭、真ん中に小さい子ども、後方を大人、という順番で走ってみよう。

 衝突や接触を避けるため、サイクリングロードの左側を走行しよう。子どもが自分よりも左側を走っているのを確認しキープすると安全だ。停まっている車を追い越すときは、車のドア分だけ離れて追い越すことも心掛けよう。

 公道で自転車に乗る場合、転倒してけがをしたり、歩行者と衝突して相手にけがをさせてしまったりする可能性もある。そのため、損害賠償責任保険に加入しておくと安心だ。自転車用の単体の保険やクレジットカードの特約で追加加入できることもあるので、手持ちのカードを調べてみるといいだろう。

 自転車のトラブルが発生したときに備えて、走行コース付近にあるサイクルショップを調べておくこともおすすめする。緊急連絡用にスマートフォンの充電を忘れずにしておきたい。
 
子どもを先頭に走らせよう

自分の力で世界を広げる新鮮な体験に

 残りのGW、特に予定もなく自宅で運動不足になりそうなら、気軽に始められる親子サイクリングの計画を立ててみよう。自分でペダルをこいで風を切り、目的地を目指して進むことは、子どもにとって自分の力で世界を広げる新鮮な体験になるだろう。親子で一緒に日常を飛び出して、普段は目にすることのない景色を見ながら素敵な思い出を作ってみてはいかがだろうか。(フリーライター・よん)