梅雨のジメジメでも快適睡眠、あると便利な布団乾燥機

販売戦略

2021/04/24 17:00

【家電コンサルのお得な話・43】 もう5月になるが、家電量販店では小物家電製品の販売が好調だ。新生活に慣れて、「買い忘れ」や「あれば便利」といった生活家電を追加購入するケースが増えているからである。巣ごもり需要でよく売れている調理家電のほか、シェーバーやドライヤーなどの理美容家電、スティック掃除機など、幅広いカテゴリーで需要が高まる中、「布団乾燥機」もその一つである。


 布団乾燥機というと、暖め目的で使う冬の商品というイメージを持っている人も多いと思うが、ぜひ、年中使える商品として捉えなおしたい。

 特に、布団乾燥機の機能の中でも、ダニ対策は年中活躍する。というのも、ダニは高温多湿を好み、6月が繁殖のピークと言われているが、最近の住宅は気密性が高く、湿気も抜けにくいため、12月に入るまでダニの数が減りにくい環境にあるからだ。

 このダニ対策や冬場の寒い時期の使用に加え、1月末~4月末までの花粉の時期も本当に重宝する。実際に、私のところは夫婦そろって花粉症がひどく、外に布団を干して取り込むときに、必死になって布団を叩いても、夜、布団に入るとクシャミの連続だった。

 ところが、布団乾燥機を使いだしてから、ダニの数が少ないこの時期でも、週に2回、布団乾燥機を掛けたあと、掃除機で布団の裏表を吸って、外干しに変えている。おかげで、花粉の辛さがなくなり助かっている。

 ここで布団に掃除機を掛ける際のポイントを一つ紹介しよう。昔、布団用ノズルを発売したメーカーの営業担当者に教えてもらったのだが、「ゆっくりと時間を掛けながら、布団半分に1~2分を目安に掃除機を掛ける」と効果が高く、ダニの死骸などもスッキリ取れるそうだ。布団の表と裏で4~8分を目安に掛けるといいだろう。

 特に梅雨の時期はダニの繁殖も高まり、外で布団も干せないため、布団乾燥機と布団用ノズルをセットで使うことをおすすめしたい。

 ただ、布団乾燥機を使うためにマットを敷いたり、使った後に畳んだりするのは、結構、面倒くさい。毎回のことだから余計にそう感じてしまうのだろう。最近ではマットなしの布団乾燥機の種類も増え、靴を乾燥するアタッチメントが付属するタイプもあるため、購入の際には比較検討して、自分の生活にあった商品を選び、一年を通して快適な睡眠をとっていただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。