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リピート利用でポイント還元 月5回同じルートで出勤すると片道1回分戻ってくる

 JR東日本は、エントリー不要のSuica利用者向け「リピートポイントサービス」を3月1日に、Suica通勤定期券利用者向けの「オフピークポイントサービス」を3月15日に開始する。

 ともに、東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」で還元するため、事前のウェブ登録が必要。「オフピークポイント」は、さらに専用ページからエントリーが必要となる。今回は、従来の紙の回数券に相当する「リピートポイント」について、具体的に金銭的メリットが分かるよう、IC運賃1166円区間(切符1170円)・198円区間(切符200円)の2パターンで試算した。

回数券相当の新サービス「リピートポイント」

 リピートポイントサービスは、JR東日本の在来線全てのSuicaエリアを対象に、モバイルSuica/Suicaのチャージ残高で同一運賃区間の利用が同一月内に10回あった場合に、運賃1回分相当をJRE POINTで還元するサービス。さらに、月11回以上の利用で、1回ごとに毎回運賃の10%をJRE POINTで還元する。
 
3月1日開始リピートポイントサービスのポイント還元イメージ

 別途、利用額に応じ、最小1ポイントから、モバイルSuicaなら2%(1回の利用50円につき1ポイント)、ウェブ登録済みSuicaなら0.5%ポイント(200円につき1ポイント)還元する。付与ポイント数はともに小数点以下は切り捨て。ただし、必ず1ポイントは付与する。
 
提供中のSuicaポイントサービスのポイント還元イメージ

 茅ヶ崎~新宿など、IC運賃1166円区間をモバイルSuicaで月1回利用すると、現状23ポイント獲得できる。3月1日のリピートポイントサービス開始後、モバイルSuicaで月10回利用すると合計1396ポイント(うちリポートポイント1166ポイント)獲得できる計算だ。

 JRE POINTは1ポイント1円相当として1ポイントからモバイルSuicaにチャージできるので、都度、乗車券を購入するよりも断然モバイルSuicaがお得で便利。また、「月10回以上」というリピートポイントサービスのポイント付与ルールから、月8回(往復4回)の利用よりも月10回(往復5回)の利用の方が1回当たりの乗車賃は割安になる。なお、利用回数は、同じJRE POINT交換番号で登録したモバイルSuicaとカード型Suicaの合計でカウントする。
 
IC運賃1166円区間・月10回利用時のポイント還元の試算

 次に短い区間で試算してみた。高田馬場~神田など、IC運賃198円区間をモバイルSuicaで月1回利用すると、現状3ポイント獲得でき、リピートポイントサービス開始後は月10回利用すると合計228ポイント(うちリポートポイント198ポイント)獲得できる計算だ。IC運賃1166円区間ほどではないが、リポートポイントによるポイント還元はなかなか大きい。
 
IC運賃198円区間・月10回利用時のポイント還元の試算

 回数券は同一乗車区間のみだったが、リピートポイントサービスは同一運賃区間に、対象が広がった。交通系ICカードを利用して電車に乗車すると運賃が気にならなくなりがちだが、どの区間が同一料金か事前に把握しておくといいかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)