2020.7.09 19:00
かしこく暮らすまだiPhoneは液晶にこだわり続けると予想する三つの理由
第4のキャリアとして今春正式サービスを開始した楽天モバイルは、国内契約申込数が6月30日に100万人を突破。また、7月8日から当初Android版のみだった通話・SMS・メッセージを統合したコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」のiOS版をリリースした。
実際にSIMフリーのiPhoneに、もともと使っていたAndroidスマートフォンから抜いた楽天モバイルのSIMカードを入れ、通勤中にチャット(SMS)を試したところ、問題なく利用でき、iOS標準の「iMessage」の置き換えになりそうだと感じた。
RCSを活用する次世代のメッセージサービス「Rakuten Link」。
7月8日時点の対応機種はiOS 13以降を搭載したiPhone 11、iPhone XS/XR
戦略上、Rakuten Linkは必ずiOSにも対応するはずだと踏んで毎日App Storeをチェックしていた人がいたそうで、アプリ公開後、すぐにRakuten Linkの対応OS拡大の情報はSNS上で広がった。そもそも楽天モバイルではiPhoneは動作保証外なのだが、公式サイトには機種ごとの利用可能状況や詳しい初期設定方法が記載され、iPhoneユーザーの多さを見越した手厚いフォロー体制となっている。
家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、Appleの2020年6月のメーカー別販売台数シェアは41.7%。長年スマートフォンのメーカー・タイプ別の販売動向をウォッチしてきた記者の独自の定義によると、シェア6割を超えると「販売好調」、シェア4~5割は「平常」であり、4割を切ると「低調」となる。毎年6月~8月は、次期iPhoneの信頼度の高いリーク情報が出始め、新モデル待ちの買い控えの傾向が強まる時期なので、今春の「iPhone SE(第2世代)」の投入が奏功したようだ。
買い控えの時期でもシェアは4割以上。根強いブランド全体に対する人気と、モデルチェンジなど気にしないライト層の多さがうかがえる
今年秋以降に発売される次期iPhoneは全機種、現行ラインアップでは製品名に「Pro」と入った上位機種「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」のみ採用する有機ELディスプレイを搭載するという報道があった。「iPhone 11」の後継機に相当する最も安い機種も、現状より画面サイズが大型化し、ディスプレイは有機ELになるという。
記者は三つの理由から、今秋の新ラインアップでは、「全機種有機EL」にはならないと予想する。一つは、今年は、初の「5G」対応を打ち出したマイナーバージョンアップにとどまると思われるからだ。製品名はずばり「iPhone 11s」だろう。
もう一つは、iPhoneのシェアが高いといわれる日本や他の販売好調な国・地域で、モデルチェンジを機にシェアの低下を避けるには、新たに5Gに対応しつつも価格はiPhone 11並みにとどめる必要があり、よって現時点では、部材のコストアップ要因となる有機ELディスプレイは見送らざるを得ないと考える。
最後に、日本固有の事情として、冒頭でふれた楽天モバイルの動向を挙げたい。Android版ではウォレット機能(保有するポイントを常に表示し、タップすると楽天ペイアプリが起動する)も兼ね備えたRakuten LinkがiOSに対応し、今まではゼロに等しかった、iPhone取り扱い開始の可能性が出てきた。もし実現すれば、7年前の2013年のドコモ以来であり、9月にずれ込んだ楽天モバイルの5Gサービスの開始時期とあわせて、かなり可能性は高いのではないだろうか。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
実際にSIMフリーのiPhoneに、もともと使っていたAndroidスマートフォンから抜いた楽天モバイルのSIMカードを入れ、通勤中にチャット(SMS)を試したところ、問題なく利用でき、iOS標準の「iMessage」の置き換えになりそうだと感じた。
7月8日時点の対応機種はiOS 13以降を搭載したiPhone 11、iPhone XS/XR
戦略上、Rakuten Linkは必ずiOSにも対応するはずだと踏んで毎日App Storeをチェックしていた人がいたそうで、アプリ公開後、すぐにRakuten Linkの対応OS拡大の情報はSNS上で広がった。そもそも楽天モバイルではiPhoneは動作保証外なのだが、公式サイトには機種ごとの利用可能状況や詳しい初期設定方法が記載され、iPhoneユーザーの多さを見越した手厚いフォロー体制となっている。
家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、Appleの2020年6月のメーカー別販売台数シェアは41.7%。長年スマートフォンのメーカー・タイプ別の販売動向をウォッチしてきた記者の独自の定義によると、シェア6割を超えると「販売好調」、シェア4~5割は「平常」であり、4割を切ると「低調」となる。毎年6月~8月は、次期iPhoneの信頼度の高いリーク情報が出始め、新モデル待ちの買い控えの傾向が強まる時期なので、今春の「iPhone SE(第2世代)」の投入が奏功したようだ。
今年秋以降に発売される次期iPhoneは全機種、現行ラインアップでは製品名に「Pro」と入った上位機種「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」のみ採用する有機ELディスプレイを搭載するという報道があった。「iPhone 11」の後継機に相当する最も安い機種も、現状より画面サイズが大型化し、ディスプレイは有機ELになるという。
記者は三つの理由から、今秋の新ラインアップでは、「全機種有機EL」にはならないと予想する。一つは、今年は、初の「5G」対応を打ち出したマイナーバージョンアップにとどまると思われるからだ。製品名はずばり「iPhone 11s」だろう。
もう一つは、iPhoneのシェアが高いといわれる日本や他の販売好調な国・地域で、モデルチェンジを機にシェアの低下を避けるには、新たに5Gに対応しつつも価格はiPhone 11並みにとどめる必要があり、よって現時点では、部材のコストアップ要因となる有機ELディスプレイは見送らざるを得ないと考える。
最後に、日本固有の事情として、冒頭でふれた楽天モバイルの動向を挙げたい。Android版ではウォレット機能(保有するポイントを常に表示し、タップすると楽天ペイアプリが起動する)も兼ね備えたRakuten LinkがiOSに対応し、今まではゼロに等しかった、iPhone取り扱い開始の可能性が出てきた。もし実現すれば、7年前の2013年のドコモ以来であり、9月にずれ込んだ楽天モバイルの5Gサービスの開始時期とあわせて、かなり可能性は高いのではないだろうか。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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