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完全ワイヤレスイヤホン市場で無双のAir Pods、年間シェアでも圧倒

 全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、完全ワイヤレスイヤホンの2019年(1月~12月)メーカー別シェアでNO.1に輝いたのはアップルだった。けん引したのはAir Podsシリーズ。機種別では「AirPods with Charging Case」がトップで、23.3%を獲得し唯一の2ケタシェアとなった。


 アップルのメーカー別シェアは、2位と26.4ポイント差の39.4%。月次のシェア推移をみても、1度も1位の座を譲ることはなかった。ただ、アップルは7月に大きくシェアを落としている。代わって伸びたのはソニー。シェア差を18.8ポイントまで詰めた。
 

 19年の年間機種別ランキングをみると、4位と6位にソニーの「WF-1000XM3」がランクインしている。ソニーが7月に発売したノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンで、メーカーシェア拡大を後押しした。音質の良さ、快適な装着感、使いやすさが好評を得ている。
 

 一時はソニーが躍進したが、その後、シェアはほぼ横ばいだ。その間にも、アップルは新たなハイエンドモデル「Air Pods Pro」を投入。接続や操作のしやすさといった部分でiPhoneとの相性が良く、アクティブノイズキャンセリングも備える。発売後しばらくは、品切れが続出するほどの人気ぶりだった。
 
「Air Pods Pro」

 2020年1月初旬に米・ラスベガスで開催された世界最大級の家電見本市「CES 2020」では、パナソニックやSHUREが新製品を発表するなど、完全ワイヤレスイヤホン市場は徐々に拡大しつつある。現在はノイズキャンセリング機能が話題だが、ユーザーからは「音切れ」の低減を求める声も多い。従来より再生機器との接続の安定性は向上しているものの、満員電車内でも途切れを心配することなく音楽を楽しめる新製品の登場に期待したいところだ。(BCN・南雲 亮平)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。