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ちょっと難しいキャッシュレス・ポイント還元事業、分かりやすく解説

時事ネタ

2019/09/28 20:00

 2019年10月1日、キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)がスタートする。ポイント還元を受けられる非常にお得な事業で、ご存知の人もいるかもしれないが、「よく分からない」というケースもあるのではないだろうか。そこで、キャッシュレス・ポイント還元事業を解説しよう。参加すると、どんなメリットがあるのかまで紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

キャッシュレス・ポイント還元事業って何?

 キャッシュレス・ポイント還元事業とは、今年10月1日に開始となるポイント還元事業のことだ。期間中、対象店舗でキャッシュレス決済を利用すると、支払金額の5%または2%が還元される仕組みになっている。

 10月1日から、消費税が8%から10%に変更となる。増税による消費活動の鈍化を防ぐのが、この事業の目的だ。つまり、ポイント還元を政府主導で実施することによって、増税後も「お金を使ってもらう」という意図があるのだ。
 

 また、「キャッシュレス」という名の通り、事業を通じてキャッシュレス決済を普及させるという狙いもある。店舗などは加盟店に登録する必要があるが、キャッシュレス設備をお得に導入することもできる。加盟店(店舗など)側と利用者(消費者)側の双方にメリットがある事業ということだ。
 

ポイント還元が受けられる対象店舗はどこ?

 キャッシュレス・ポイント還元事業でポイント還元を受けるためには、事業に加盟している対象店舗を知る必要がある。対象店舗以外でキャッシュレス決済を利用しても、当然ながらポイント還元はない。

 基本的な見分け方は、事業の加盟店に専用の「CASHLESS」マークが貼ってあるのでチェックするといいだろう。また、コンビニなどフランチャイズ・チェーン店が対象店舗になっている場合が多い。
 

対象のキャッシュレス決済は?

 キャッシュレス・ポイント還元事業でポイント還元を受けるためには、対象店舗以外にも事業に登録したキャッシュレス決済業者を知る必要がある。
 
決済事業者や使えるキャッシュレスの例

 ほかにも、事業に登録している決済業者は多く存在する。普段、利用している決済方法が対応しているか知りたい人は公式サイトの検索機能を利用するといいだろう。
 
公式サイトで検索が可能

では、メリットを紹介

 キャッシュレス・ポイント還元事業のメリットは、何といっても「ポイント還元を受けられる」という点。対象店舗での支払いの場合、現金よりも最大5%もお得になる仕組みになっている。ただ、全ての対象店舗で5%還元が受けられるわけではなく、フランチャイズなど一部店舗は2%の還元率なので要注意だ。

 例えば、1万円をキャッシュレスで決済した場合、個人経営の居酒屋で500ポイントがたまり、フランチャイズやチェーン店で200ポイントとなる。5%なのか2%なのかは、店舗ごとに異なるので、来店した際、店員に確認するのもいいかもしれない。

 一見、固そうで「難しいかな」と思いがちな「キャッシュレス・ポイント還元事業」。平たく言えば、加盟店でキャッシュレス決済すればポイントが還元されるということだ。普段、「現金派」の人も、この機会にキャッシュレス決済に挑戦してみてはいかがだろうか。(フリーライター・平本 良太)