6月の4Kテレビ販売動向、ボーナス商戦は3社の競り合いに

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2019年6月の4K対応液晶テレビ(以下、4Kテレビ。なお、有機ELテレビは含まない)の販売台数前年比は115.2%で2ケタ伸長。ボーナス商戦においても好調を維持した。


 週次のメーカー別販売台数シェアでは、6月3日週はシャープが2位に6.2ポイント差でトップを維持したものの、徐々に差が縮まり、6月17日週にソニーが逆転。翌6月24日週にはシャープが抜き返した。パナソニックも安定して20%を超えるシェアを獲得するなど、3社が僅差で競り合った。

 シリーズ別では「AQUOS 4T-C40AJ1」が1位、「AQUOS 4T-C50AN1」が2位、「AQUOS 4T-C50AJ1」が3位。5月に引き続き、シャープがベスト3を独占した(前月は「AQUOS 4T-C50AJ1」が2位、「AQUOS 4T-C50AN1」が3位)。ただ、3モデル合計シェアは12.8で5月から2.1%落としている。
 
2019年6月のシリーズ別販売台数シェア1位を獲得したシャープの
「AQUOS 4T-C40AJ1」

 シャープ人気は変わらず高いものの、ソニー、パナソニックをはじめ対抗馬もシェアを伸ばしてきている。東京五輪開催まであと1年を切る下半期は、さらに激しいシェア争いが展開されそうだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。