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2016年の訪日外客数は過去最高、「2020年4000万人」の目標に向けて堅調な伸び

データ

2017/01/17 10:35

 日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2016年11月の訪日外客数は、前年同月比113.8%の187万5000人となり、11月としては過去最高を記録した。

 増加の要因は、紅葉シーズンの到来や展示会などのイベント開催、東アジアでの航空路線の新規就航・増便、クルーズ船の寄港増加、継続的な訪日旅行プロモーションの成果によるものと分析する。

 市場別では、ロシアを除く19市場が11月としては過去最高を更新。1月からの累計では、10月の時点で、中国、韓国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、アメリカ、フランス、スペインは2015年の実績を超えており、11月の時点で台湾、香港、タイ、マレーシア、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツ、イタリアも上回った。
 

2015年11月/2016年11月の訪日外客数のシェア比較

 また、推計による速報値として、石井啓一国土交通大臣は、2017年1月10日の閣議後記者会見で、2016年の訪日外国人旅行者数は、前年比121.8%の約2403万9000人となったと発表した。4年連続で過去最高を更新し、2013年の1036万3904人に比べ、2倍以上に増加。ビザの緩和や消費税免税制度の拡充など、これまでにない大胆な取り組みを国を挙げて矢継ぎ早に実行してきた成果が現れたと話した。

 「2020年インバウンド4000万人」の目標に向け、国土交通省のみならず政府一体となって国内観光の活性化や既存の観光資源の活用、訪日プロモーション、バリアフリー化や無料Wi-Fiサービスなど、外国人を含むすべての旅行者がストレスなく旅行ができるような環境の整備といった取り組みを推進する。