「モーターの日立」を生み出した日本初の電気機関車

特集

2016/10/13 10:20

 「モーターの日立」「技術の日立」の異名をもつ日立製作所は、1910年に国産初の5馬力モーターを開発した。日立鉱山で使われたそのモーターの技術力を活かして製造されたのが、これまた国産初の電気機関車だ。


鉄道大国日本の先駆けとなる国産初の電気機関車「ED15形」

 当時の鉄道省は、東海道本線に従来の蒸気機関車から新たに電気機関車を導入する計画を進めていた。しかし、機関車はすべて欧米メーカーに発注することになっていた。そこに目を付けた日立は、大型電気機関車の製造に着手したのだ。

 山口県の笠戸工場で車台や車体をつくり、茨城県の日立工場で電気機器を製作。1924年には、笠戸工場で貨物牽引用の電気機関車の試運転を行い上々の結果となった。鉄道省への合計3両の納入が決まり、ついに「ED15形」が誕生した。
 

「モーターの日立」の発端
 

モーター技術を活用した電気冷蔵庫の第1号

 扇風機や掃除機、冷蔵庫のファンの駆動など、いたるところで活躍する日立のモーター技術。1世紀以上にわたって磨き上げられた技術は、現在、世界各国で導入が進む日立の鉄道事業からも見て取れるように、世界中から信頼されている。