アイリスオーヤマが国産マスクのJIS認証に適合 医療用マスクの新商品を発売予定

新製品

2021/08/06 18:05

 アイリスオーヤマは8月6日、同社が宮城県角田工場で生産しているマスク8商品が日本産業規格「JIS T9001」に基づくJIS適合審査で適合評価を受けたと発表した。

同社の主力製品ナノエアーマスク

 JIS審査に適合したのは、JIS T9001(一般用)が6商品と、JIS T9001(医療用・クラスⅠ)が2商品。いずれも宮城県の角田工場で生産している。中でも医療用・クラスⅠをクリアした2商品はマスクのJISが6月に制定されたことを受けて新たに開発し、今後販売していく新商品だという。今回、審査に適合したことで、同社の製品が政府の定める品質をクリアしていると示されたことになる。

 マスクに関するJISは、医療用マスクと一般用マスクを想定したJIS T9001と感染対策医療用マスクを想定した「JIS T9002」に分かれ、今回同社が適合を受けた認証はJIS T9001。医療用マスクでは、捕集機能と人工血液バリア性の性能によって3クラスに分類しているほか、通気性や安全・衛生項目を規定している。一方、一般用マスクでは、微粒子状物質、飛まつ、花粉粒子などの捕集機能、通気性、安全・衛生項目を規定している。

 今後、アイリスオーヤマは角田工場で生産しているその他の商品や、大連工場と蘇州工場で生産している商品についてもJIS適合審査の申請を進める方針。また、今年度中に生産開始予定の医療用N95マスクについては、JIS T9002規格での適合を目指している。