缶詰ブームに乗って世界を味わう! オイルサーディン2種類を食べ比べ

レビュー

2021/05/01 11:00

 コロナ禍により家で食事をする機会が増えた昨今。リモートワークの隙間時間を活かして料理にチャレンジする人も急増している。そこで輸入食材に注目し、さまざまな商品を実食してレポートしたい。今回は、巣ごもり消費でブームがきているという缶詰の中から、いわしを油漬けにしたオイルサーディンを実食。スペインとイギリス、二カ国の缶詰を食べ比べてみた。

左から「キング オブ キングス オイル・サーディン」(267円)、
「ビヒランテ オイルサーディンL」 (265円)。
ヨーロッパの雰囲気が漂うかわいらしいパッケージにも注目

世界中で獲れるいわしの缶詰、国ごとに違いがあるのか?

いわしの大きさ以外の見た目と金額には大差はない

 オイルサーディンとはいわしを塩水に漬けてからオイルで煮て缶詰にしたもの。栄養価が高く旨味が凝縮されている人気の品だ。いわしは日本に限らず多くの国で収獲が可能なため海沿いの国では昔から作られてきた。

 今回食べ比べるのはスペイン産の「ビヒランテ  オイルサーディンL」(写真上)とイギリス産の「キング オブ キングス オイル・サーディン」(写真下)。ビヒランテは265円、キング オブ キングスは267円と金額はあまり変わらない。国が変わればその味わいも変わるのだろうか?

スペイン産のおおぶりないわしは薄味の優しい味わい

大ぶりの身が5尾ほど入っている

 まずはスペイン産の「ビヒランテ  オイルサーディンL」を実食。スペインバルでは頻繁にいわしが使われているとのことで、期待ができそうだ。缶詰の中には大西洋で収獲された大ぶりのいわしが入っており、身もしっかりとしている。

 見た目では骨が目立つ部分もあるが、柔らかく煮てあるので口に入れてしまえばまったく気にならない。いわしの旨味が凝縮された柔らかな身は油っこさを感じない優しい味わいだ。薄味のためこのままいただくにはやや物足りない。サラダのトッピングやパスタなどの調理の素材として使用したほうが味が引き立ちそうだ。
 
 
追いオリーブオイルと追い塩で風味がアップ

 このままでもおいしくいただけないかと、オリーブオイルと塩をプラスしてみた。もともと原材料にオリーブ油と書かれているが、漬け込んでいる油にフレッシュな風味が加わり味が格段にアップ。ほんの少し手を加えるだけでこのままオードブルとして食卓に出せる一品となった。ぜひとも白ワインと一緒にいただきたい。

ほんのり塩味がおいしい一口サイズのイギリス産

一口サイズの小ぶりないわしは軽くつまむのにちょうどいいボリューム

 続いてイギリス産の「キング オブ キングス オイル・サーディン」。こちらは小いわしを大豆油で漬け混んでおり、一缶に10尾ほど入っている。身が小ぶりで一尾を一口で食べられるためあっという間に完食してしまいそうだ。ほんのり塩気があり、このまま何も加えなくてもおいしくいただける。
 
レモン汁を足すことでフレッシュ感が加わる

 せっかくなのでこちらもなにかプラスしてみようとレモン汁をかけてみた。魚の旨味とレモンの酸味がマッチし、爽やかに。さっぱりとしたものが食べたくなった時にちょうどよい。小腹が空いた時のスナックやチョコレートの代わりに取り入れてみてはどうだろうか。栄養素が高く満腹感が味わえるので体質改善にも役立つだろう。物足りない時には、タルタルソースなど濃い味とも合いそうだ。

 やはり国が違えば味わいはまったく変わってくる。「ビヒランテ」は薄味でさっぱりとしており、「キング オブ キングス」は塩気や味の深みが特徴的だった。共通していたのは油っこさがないことと、ほろほろと柔らかい身の食感。いわしは世界中の多くの国で獲れるそうなので今後も食べ比べの旅を続けようと思う。(エフェクト・霜越緑)


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