VAIO設立5周年記念モデルは「勝色」特別仕様

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2019/07/09 18:35

 VAIOは7月9日、会社設立5周年を記念した12.5インチノートPC「VAIO SX12/SX14」の「勝色(かちいろ)」特別仕様モデルを発表した。価格はオープンで、税別の実勢価格は、VAIOの取り扱う個人向けカスタマイズモデルで、SX12が26万2800円から、SX14が26万4800円からなどとなっている。7月19日から発売する。

コーポレートカラーの濃い藍色をあしらったVAIO5周年記念モデル「勝色」

 設立五周年記念新製品発表会で、VAIOの吉田秀俊 代表取締役社長は「5周年記念モデルは珠玉の逸品。日本のPCメーカーのプライドにかけて作った製品」と話した。
 
「日本のPCメーカーのプライドにかけて作った珠玉の逸品」と話す、VAIOの吉田秀俊社長

 勝色はVAIOのコーポレートカラーでもある濃い藍色で、古来の日本で使われいた呼称。藍を濃く染み込ませるために布を叩くことが由来とされている。侍たちは、この色を「勝ち」につながる縁起色として武具などに多く用いたという。VAIOはこの勝色に、日本の高品質なものづくりを受け継ぐ誇りを込めた。

 VAIOの勝色仕様は、今回が初めてではない。会社設立3周年、ソニー時代からのVAIOブランド20周年となった2017年1月にも、ソニーストアで数量限定で発売した。あれから2年後の現在、勝色の技術はさらに深みを増した。

 具体的には、「勝色カーボン天板」のUDカーボンが、光の当たり具合によって表情が変わるように、横糸の繊維目が透けて見えるだけでなく、2層目の縦糸も光の加減で見え隠れするように細工を施した。ロゴプレートとオーナメントは黄金色に仕上げることで、勝色を引き立てる雅やかな輝きを放つ。
 
UDカーボンを採用した「勝色カーボン天板」

 また、藍で染めたアルミパームレストは、金属表面の無数の極微細孔にアルマイトを染み込ませて加色する技術を使いながら、本物の自然藍を含む有機染料で仕上げるため、多彩な色素による一点一点異なる勝色を生み出して特別感を演出する。
 
一点一点異なる色合いで特別感を演出する勝色のアルミパームレスト

 侍にとって大切な武具をメンテナンスする道具の重要性はPCも同じとして、パッケージやクロスも専用素材を使って勝色を再現。個数限定の勝色レザーPCケースは、藍染めしにくいヌメ革に染められるようにし、使い込むほど藍の青味が増すようにした。国内の工房で、一点一点を仕上げてVAIOのボディにぴったりとフィットするようにつくられている。

 製品のスペックは新スタンダードモバイルPCとして発表したVAIO SX12/SX14と同じ。勝色特別仕様には、VAIOが培ってきた技術が惜しみなく注がれている。