ソニー、3次元の立体音響が楽しめるサウンドバー テレビとぴったりマッチ

 ソニーは5月8日、最新の音声フォーマット「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」や「DTS:X」に対応した、プレミアムモデルのサウンドバー「HT-Z9F」と「HT-X9000F」を6月9日に発売すると発表した。天井環境に依存せずに、フロントスピーカーだけで音に包みこまれるようなサラウンドサウンドを楽しめるのが特徴だ。

HT-Z9F(左)とHT-X9000F

 2機種とも、高さ方向の音場を実現する独自の最新バーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine(バーティカル サラウンド エンジン)」と、左右奥行きの音場を実現する「S-Force PROフロントサラウンド」を組み合わせて、イネーブルドスピーカーがなくとも、フロントスピーカーだけで包み込まれるような3次元の立体音響を実現する。「バーティカル サラウンド エンジン」は、コンテンツによらず高さ方向を加えたサラウンドを創出する。

 入力された4K信号をそのまま4K対応テレビへ送信する4Kパススルーに加え、HDR信号のパススルーに対応。HDR10、HLG、ドルビービジョンなどにも対応しており、多様な4Kコンテンツを楽しめる。
 
対応する規格

 ハイレゾ対応の上位機種「HT-Z9F」は、人の声をより豊かに再現するセンタースピーカーを備えた3.1ch構成。サブウーファーはシグマ型磁気回路で、原音に忠実に低音を再生する。奥行きは、テレビ前の限られたスペースにも置きやすい約99mm。
 
リビングに馴染むデザインの「HT-Z9F」

 Wi-FiとBluetooth機能を搭載し、さらにChromecast built-inやWorks with the Google アシスタントなどに対応しているので、ワイヤレスや音声操作で、便利で新しい音楽体験が可能だ。

 本体サイズは高さ64×幅1000×奥行き99mm、サブウーファーのサイズは高さ382×幅190×奥行386mm。なお、別売の専用リアスピーカー「SA-Z9R」を追加すると、より臨場感あふれる5.1chのリアルサラウンド環境にカスタマイズできる。電源コードをつなげばスピーカー間はワイヤレスで接続でき、「HT-Z9F」本体と同じく、壁掛け設置にも対応する。
 
ブラビアと調和したデザインの「HT-X9000F」

 2.1ch対応の「HT-X9000F」は、同時に発表した液晶テレビ「ブラビア X9000Fシリーズ」とマッチするデザインで、テレビのスタンド内のスペースにきれいに収まる。本体サイズは高さ58×幅930×奥行き85mm、サブウーファーのサイズは高さ382×幅190×奥行き387mm。

 価格はすべてオープン。税別の実勢価格は「HT-Z9F」が8万円前後、「HT-X9000F」が6万円前後、HT-Z9F専用リアスピーカー「SA-Z9R」が2本1セットで3万5000円前後の見込み。