三菱電機、3色のLED照射で野菜の栄養素アップ、冷蔵庫の新モデル

新製品

2016/07/19 17:07

 三菱電機は7月19日、3色のLED照射で野菜の栄養素を増やす「朝どれ野菜室」を新たに搭載した冷蔵庫「置けるスマート大容量」の3シリーズ、計8機種を8月25日から順次発売すると発表した。


冷蔵庫「置けるスマート大容量」3シリーズの新製品

 朝どれ野菜室は、赤と緑、青の光を組み合わせて24時間周期で照射する。日光の1日のサイクルを再現して野菜の光合成を促進するので、保存しながらビタミンCや糖の量を増やせるほか、野菜の緑化効果も期待できる。 

 発表会で三菱電機 静岡製作所の鈴木聡所長は「近年、高まる健康志向を受けて、野菜室に新たな提案をする。シニア世帯や健康志向の強いユーザーにも活用してもらえる商品だと確信している」と述べた。 
 


冷蔵庫「置けるスマート大容量」について説明する三菱電機静岡製作所の鈴木聡所長

 三菱電機によると、LEDを照射しながら朝どれ野菜室に保存した野菜は、照射なしで保存した場合に比べて、3日間でビタミンCが23%、糖量は11%それぞれアップした。LED照射で栄養素を増す機能は業界初という。 
 


3色の光で野菜の栄養素を増やす「朝どれ野菜室」のLED照射


LED照射の比較結果。照射した右の方が中央部の緑化が進んでいる

 また、朝どれ野菜室では、密閉性の向上と野菜に直接冷気を当てない気流制御を採用。野菜の保存に適した低温環境を実現してうるおいを保つので、乾燥度は従来品に比べて44%抑制できる。 
 


朝どれ野菜室の特徴一覧

 このほか、氷点下でも凍らせずに食材を保存できる「氷点下ストッカーD」や、凍ったまま食材の小分けができる「切れちゃう瞬冷凍」などの独自機能を継続して搭載する。 

 ラインアップは、6ドアセンター開きでガラスドアの「WXシリーズ」(8月25日発売)4機種と6ドアセンター開きで銅板ドアの「JXシリーズ」(9月15日発売)3機種、5ドア片開きでガラスドアの「Bシリーズ」1機種。 

 税別の実勢価格は、「WXシリーズ」容量700Lの「MR-WX70A」が43万円前後、600Lの「MR-WX60A」が38万円前後、517Lの「MR-WX52A」が34万円前後、470Lの「MR-WX47A」が33万円前後の見込み。 

 「JXシリーズ」は、600Lの「MR-JX60A」が34万円前後、517Lの「MR-JX52A」32万円前後、470Lの「MR-JX47LAが30万円前後の見込みで、「Bシリーズ」は、455Lの「MR-B46A」が27万円前後の見込み。