スマートLED照明「Philips Hue」、Siri対応の新バージョンを発表

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2016/04/06 12:27

 フィリップス ライティング ジャパン合同会社は、4月5日、東京・アップルストア銀座で、スマートLED照明「Philips Hue」の新製品を発表した。


左からITジャーナリストの林信行氏、
マーケティング部の久保徳次部長、メンタリストのDaiGo氏

 「Philips Hue」は、2013年9月に日本で発売を開始したスマートLED照明。スマートフォンタブレットで、照明のオン/オフや輝度調整、1600万色以上の色変化をコントロールできる。新バージョンでは、Appleのスマート規格「Apple HomeKit」に対応。音声アシスタント「Siri」での音声コントロールが可能になった。スペックも底上げしており、明るさが600ルーメンから800ルーメンに、平均寿命が1万5000時間から2万5000時間にアップした。 
 


Siri対応の「Philips Hue」新バージョン

 日本市場ではイメージが薄いが、フィリップスはワールドワイドではNo.1の照明器具メーカー。トップシェアを誇るだけでなく、ライティングの最先端技術やインターネットとのコネクティビティをけん引する存在でもある。 

 マーケティング部の久保徳次部長は「われわれが提供するのは“明かり以上のもの”。IoTを推進することで、ヘルスケアセキュリティに貢献するライティングを生み出していく」とライティング事業が目指す未来像を示した。 

 Siri対応の実演では、最低限のワードで多様なコントロールができるパフォーマンスの高さを披露。「電気を付けて」「暗くして」「電気を赤にして」「読書の電気にして」など、直感的な指示で「Philips Hue」を自在に操作してみせた。 
 


マーケティング部の久保徳次部長(右)「Philips Hue」が貢献する生活シーンの例

 ゲストには「Philips Hue」の愛用者という、ITジャーナリストの林信行氏と、メンタリストとして各メディアで活躍するDaiGo氏が登場。お互いの活用方法を語り合った。 

 自宅のあらゆる場所で「Philips Hue」を活用している林信行氏。最近は風呂場に設置して最適な色を模索しているという。また一日外出しない日も多いので、お天気アプリと連動させて、天気によってライトの色が変わるように設定するなど工夫しているそうだ。
 


ITジャーナリストの林信行氏(右)風呂場で最適な「Philips Hue」の色を模索

 ITジャーナリストの林信行氏ですら“Hueのエキスパート”と認めるDaiGo氏の活用方法は、まさにメンタリストならではのもの。「朝は集中力が増すように青白い色、時間の経過とともにリラックス効果のある暖色系に変化するようセッティングしてある。昼過ぎに集中力が低下する時間があるので、その時間帯には一時的にライトの色が切り替わる。それを合図に昼寝をして集中力を高めている」と、人間心理の動きを最大限に生かした使用方法を明かした。 

 DaiGo氏のおすすめ設置場所は“枕元”。「人間は音では目覚めにくいようにできており、どうしても寝起きはぼんやりしてしまう。でも、光による覚醒はすぐに頭がスッキリする。『Philips Hue』は最強の目覚ましです」(DaiGo氏)。 
 


メンタリストのDaiGo氏

 初めて使用する人におすすめの「Philips Hue スターターセット v2」は、LEDランプ×3、ブリッジを同梱。価格はオープンで、実勢価格は2万6800円前後の見込み。ブリッジは1個で最大50個の端末と接続できる。旧バージョンではラウンド型だったフォルムはスクエア型に変更になった。ブリッジは単体でも販売しており、実勢価格はライト、ブリッジとも7400円前後の見込み。(BCN・大蔵大輔)