家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」の最新の週次データにもとづき、話題の新製品の順位などのトピックスをお届けする。今回は、新製品ラッシュが続く「スマートフォン（携帯電話）」と、スマートフォン本体を傷や汚れから保護する「スマートフォン用ケース」をピックアップ。本体、ケースともに「GALAXY S II」がトップに輝いた。

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スマートフォン2011年夏モデルの対決は、ひとまず「GALAXY S II」がリード

　2011年6月第4週（6月27日～7月3日）の携帯電話の週間ランキングでは、6月23日発売のNTTドコモのAndroid搭載スマートフォン「GALAXY S II SC-02C」が前週に引き続き1位を獲得。シェアは28.5％から13.5％まで下がったが、それでも2位の「INFOBAR A01」のシェアとは倍近くの開きがあり、発売済みの2011年夏モデルのうち、今のところダントツの一番人気といっていいだろう。

　2位に初登場した6月30日発売の「INFOBAR A01」は、auの「iida」ブランド初のスマートフォン。デザインや質感にこだわった端末として、発表時から話題になっていたが、1位獲得はならなかった。前週2位だったドコモの「MEDIAS WP N-06C」は3位にダウン。「iPhone 4」の16GBモデルは、前週と同じ4位のポジションをキープした。キャンペーン中とはいえ、次期モデルが近々登場するとの噂が流れるなかで売れ続けているのは驚異。5位には、6月29日発売の「AQUOS PHONE IS12SH」が入り、1位から8位までスマートフォンが並んだ。

　しかし、携帯電話全体の販売台数に占めるスマートフォンの割合は、週次集計では過去最大を記録した6月第3週（6月20日～26日）の64.5％から59.3％へとやや下がった。トップ10内には「P-07B」1機種しか入っていないが、11位以下になると、残りの約4割を占める従来型の携帯電話が増えてくる。

スマートフォンケースは、「GALAXY S II」用がトップ3を占める

　スマートフォン本体と同時や購入後に、専用ケースや液晶保護フィルムを買い求める人は多い。同じく2011年6月第4週のスマートフォン用ケースのカラーバリエーションを合算したシリーズ別のランキングをみると、1位から3位までGALAXY S II用、4位・5位はMEDIAS WP用の製品だった。


　対応機種別に集計すると、GALAXY S II用、iPhone 4用、MEDIAS WP用、AQUOS PHONE SH-12C用、AQUOS PHONE IS12SH用、Xperia acro用、Xperia arc用、REGZA Phone IS04用、GALAXY S用、INFOBAR A01用の順だった。おおむねスマートフォン本体の順位と一致しているが、シェアは、1位のGALAXY S II用（19.7％）から、2位のiPhone 4用（16.4％）、3位のMEDIAS WP用（11％）まで10％台と高く、トップ3とそれ以外で差が開いている。



　スマートフォン用ケースや保護フィルムは、本体と同時かやや遅れて発売され、徐々にラインアップが増えていくもの。iPhone 4をいま買うメリットとして、すでにケースをはじめ、対応アクセサリが多く出回っていることが挙げられるだろう。今後しばらくは、最新スマートフォンのGALAXY S II用やXperia acro用などの構成比が高まりそうだ。（BCN・嵯峨野 芙美）


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