スタイラスペン市場、タブレット端末市場の回復で勢い取り戻す

アナリストPOSデータ分析

2021/10/04 15:00

 タブレット端末市場は一時、前年の半分ほどの市場規模にまで縮小したが、新iPadの発売により前年並みまで回復した。この動きは、スタイラスペン市場にも波及していることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかとなった。


 スタイラスペンはタブレット端末と親和性が高く、市場動向も連動している。スタイラスペン市場のメーカー別販売数量シェアをみると、アップルが4-5割、エレコムが3割程占めており、この2社で8割前後を占める。しかし、9月第3週(9/13-19)を境にアップルのシェアは伸びた。要因は第9世代iPadと第6世代iPad miniの予約開始に伴い、Apple Pencilの販売数が増加したため。翌9月第4週(9/20-26)にアップルのシェアは6割目前に迫った。

 Apple Pencilは第1世代と第2世代の2種類が併売されており、iPadのシリーズや世代により、対応するApple Pencilは異なる。そこで、どちらの世代のApple Pencilが売れているか構成比を算出してみた。
 

 まず、第1世代Apple Pencilは今回発売になった第9世代iPadに対応しており、数量構成比は4分の1程だ。一方、第2世代のApple Pencilはもともと6-7割占めていたが、第6世代iPad miniの予約が開始になった9月第3週に、前週よりも約4ポイントほど増加して74.7%、翌週も73.2%の構成比と若干だが構成比が上昇している。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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