薄型テレビ市場、五輪特需はあったのか?

アナリストPOSデータ分析

2021/08/19 15:00

 コロナ禍により一年延期となった東京五輪は、2021年7月23日-8月8日の期間で開催され、金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個という結果だった。史上初の無観客開催だったうえ、都内では緊急事態宣言によりステイホームだったこともあり、自宅でテレビ観戦するために薄型テレビの買い替え需要の期待も高まったが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、五輪期間中は20年を上回ることもなかったうえ、19年の水準をも下回ったことが明らかとなった。


 19年6月1週(6/3-6/9)の販売台数を「100.0」として、直近3年(19-21年)における6-8月の指数を算出したところ、夏のボーナス商戦にあたる19年7月3週は166.2を記録した。20年は特別給付金や巣ごもり需要によって、春ごろから高い水準で推移したこともあり、6月1週は153.6と高い出だしになっている。7月4週の夏のボーナス商戦では175.8と前年を上回った。21年は20年ほどの高い水準ではないものの、東京五輪前の6月4週には176.1に達したが、五輪期間中に失速。7月5週以降の3週間は19年の水準を下回り、今一つぱっとしない動きとなった。

 ただし大画面(40インチ以上)や有機ELテレビに限ると、指数の動きは異なる。大画面では7月3週と8月2週に19年を若干下回ったものの、20年を上回る週もあったほどだ。また有機ELテレビではほとんどの週で20年を上回っており、こうした高付加価値製品の動きは活発だったことも明らかとなった。

 JEITAの統計によると、20年2月以降出荷台数は右肩上がりとなっており、過剰在庫になっていることがあれば、平均単価が下落する可能性が高い。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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