HDDベア市場でSeagateが6週ぶりの首位、単価の変動が大きく影響

アナリストPOSデータ分析

2021/07/30 13:00

 HDDベア市場は、2021年5月3週(5/17-5/23)に販売数量の前年比が約2倍に達したものの、6月に入ると前年割れに転じ、その後も2ケタ減で推移。そんななか、Seagateが6週ぶりに首位を奪い返した。メーカーごとの動きを、家電量販店ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で探っていく。


 SeagateとWesternDigitalの2社が常に首位争いを展開しているHDDベア市場で、7月4週(7/19-7/25)にSeagateが6週ぶりに首位となった。この2社に東芝を加えると、同市場はほぼ100%になるという寡占状態だ。メーカーごとに売れている容量帯をみると、Seagateは8TB、WeaternDigitalは6TB、東芝は4TB未満が構成比を稼いでいる。また、平均単価では、大容量の比率が高いSeagateは1万1000-1万2000円程度、WesternDigitalは1万円程度、東芝は他2社よりも小容量にも関わらずSeagateと同じ水準で推移している。ただし、この平均単価は売れた容量に影響を受けるため、GB単価を算出したもので比較していく。
 

 東芝はGB単価でも3社のうち最も高く2.4円台で推移しており、最も高かったのは7月2週(7/5-7/11)の2.64円。次いでWesternDigitalは5月まで2.1円前後で推移していたが、6月に入ると2.4円台、直近の7月4週では2.48円と徐々に上昇傾向を示している。一方、Seagateは他の2社より若干安価な2.0円前後で推移していたが、6月1週(5/31-6/6)から上昇に転じ2.2円を突破、7月1週(6/28-7/4)には2.32円と高値を記録した。しかし7月4週に1.99円と一気に値が下がり、この動きがシェア増に貢献したといってもよさそうだ。

 21年5月に暗号資産(仮想通貨)のマイニングで一時的に需要が増加、供給が追いつかなくなったという見方もあり、外的要因により市場は翻弄されている。加えて半導体不足の影響を受け、価格が上がり始めている。今後も様々な影響により、販売数量や価格の動向は刻々と変化するだろう。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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