訪日客の激減と海外渡航の制限、音声翻訳機市場が半減

アナリストPOSデータ分析

2020/03/25 16:00

 2019年にヒット商品となった音声翻訳機は20年も前年を大きく上回って推移していたが現在は一転、新型コロナの影響を受けて販売数量が落ち込んでいる。

 
 2020年の1月1週(2019/12/30-2020/1/5)から3月3週(2020/3/16-3/22)までの販売数量伸び率(前年同週比)をみていく(図1)。民放の番組でソースネクストの「ポケトーク」が取り上げられた翌週20年1月3週に伸び率は前年を大きく上回る191.6%にまで達した。しかし、新型コロナウイルスの流行拡大に伴い、2月に入ると潮目が変わった。2月2週に93.3%と前年割れに転じた後、直近の3月3週では49.2%まで落ち込み、前年の5割にも満たないことが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。