ノートPCの販売台数は2017年10月以降、6か月連続して前年を下回る水準で推移し、販売金額も芳しくない状況が続いている。このような中、1.0kg未満の軽量ノートPCの台数比率は増加していることが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計するBCNランキングによって明らかになった。


 精彩を欠いているノートPC市場だが、1.0kg未満の軽量ノートPCに絞り込むと台数構成比は増加している。17年3月時点で市場に占める軽量ノートPCの台数比率は9.8%と約1割に過ぎなかったが、月を追うごとに増加、12月には16.2%に達した(図1)。その後、18年1月、2月は比率がやや低下したものの、3月には18.0%と過去3年間で最も高い比率となった。平均単価も17年3月から12月にかけて約4万円程下落していたが、それ以降は大幅な上昇に転じている。
 

 メーカー別台数シェアをみると、17年前半まではNECがトップだったが、8月からASUSが躍進、12月でのシェアは55.3%に達した(図2)。ASUSは2万円台半ばから3万円台前半の「VivoBook E200HA」や「VivoBook E203NA」が貢献しシェアを伸ばしたが、手頃な価格帯だったため、市場全体の軽量ノートPCの平均単価も押し下げていた。しかしその後、ASUSのシェアは18年に入って急落、この2月、3月ではNECや富士通が急伸している。NECは10万円前後の「LAVIE Note Mobile」シリーズ、富士通は20万円弱の「FMV-LIFEBOOK UH」シリーズといった高価格帯の製品群が売れ筋の上位になったことで、軽量ノートPCの平均単価は大幅な上昇につながっている。

 ノートPCは省スペースであることが受けて、デスクトップPCからの置き換えが進んだ。しかし、ここにきて持ち運びが容易な軽量ノートPCの比率増により、ノートPC市場が活性化される可能性がある。しかし、競合となるタブレット端末との差異化を明確に打ち出さなければ、軽量ノートPCのニーズは一定のところで頭打ちになるかもしれず、今後もノートPCだからこその優位性を打ち出すことが必要だ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。