LANカード市場が再び動き始めている。中でもマザーボードに増設する内蔵型ではなく、USBやThunderbolt(サンダーボルト)端子を有線LAN端子に変換するLANアダプタ(外付け型)の伸びが著しい。LANカード市場でのLANアダプタは8-9割を占めている。ノートPCから徐々に有線のLAN端子が搭載されなくなっており、これがLANアダプタの需要増、LANカード市場全体の急伸に繋がっていることが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計するBCNランキングから明らかとなった。


 ノートPCにおけるLAN端子の非搭載率と、2014年9月の販売台数を「100.0」とするLANアダプタの台数指数をみると、2つの動きに相関があることが分かる。ノートPCのLANポート非搭載率が高まると、LANアダプタの台数指数も基点である「100.0」を上回るのだ(図)。17年3月以降のLANアダプタの動きをみると、両者の相関関係がより鮮明化しているだけでなく、売れ行きが飛躍的に高まっていることを示している。

 好調な売れ行きが続く背景を探るため売れ筋を細かくみていくと、16年9月時点の上位製品は、いずれもNintendo Swichに公式/非公式で対応していることが分かった。特にライセンス商品であるHoriの「LANアダプター for Nintendo Switch」が台数指数を押し上げ、17年3月以降の躍進に繋がっている。Nintendo Switchのソフトで17年4月発売の「マリオカート8デラックス」や同年7月発売の「スプラトゥーン2」では安定した通信が必要で、無線接続ではなく有線接続を望むユーザーが存在する。ノートPCのLAN端子非搭載率が高まる一方でNintendo Switchの発売が、LANアダプタには追い風となっているのだ。

 PCやゲーム機だけではなく、安定した通信速度を必要とする機器は今後も増えていくと考えられ、引き続き、LANアダプタは一定量の需要が見込めそうだ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。