2026.11.01 18:30
スマホ・PC充電とベロベロの煩わしさを解消――新HUAWEI WATCHがスゴイぞ[道越一郎のカットエッジ]
ファーウェイの新しいスマートウォッチに少々驚いている。相変わらずの多機能には舌を巻くばかりだが、それより新たに採用された「HUAWEI EasyCrossベルト」の出来が素晴らしいのだ。10月29日に発売された「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」や「HUAWEI WATCH GT 7」、11月5日発売の「HUAWEI WATCH 6」などに搭載されている。成長著しい腹周りに比例して、私が腰に巻くベルトは年々長さが足りなくなってきた。しかし腕は細めだ。スマートウォッチを細い腕に巻くと「ベロベロ」が盛大に余る。「剣先」というらしいのだが、こいつがベロベロしているのが非常に煩わしい。もちろん、前後にスライドできるベルト通し「遊環(ゆうかん)」に通して留めることはできる。ただこの遊環、常におとなしくしているわけもなく、何かの拍子でずれることもある。すると、再びあのベロベロが余った状態に逆戻りするわけだ。新製品ではその煩わしさがなくなった。
ベロベロする煩わしさを解消した内側収納構造の
「HUAWEI EasyCrossベルト」
簡単に言えば、余った剣先を外側ではなく、内側に収納する構造にしたのだ。まさにコロンブスの卵。こうすれば遊環不要でベロベロが暴れる心配もなくなる。見た目もすっきりして一石二鳥だ。一見すると、剣先を内側に入れる時に抵抗感があって入りにくく、かえって使いにくいのでは、と思う。ところが実際着けてみると、剣先はとてもスムースにするすると入っていく。ほとんどストレスを感じない。素晴らしい完成度だと思った。同社の関係者にどんな工夫を施したかと訊いてはみたが、詳細は教えてくれなかった。素材だとか角度だとか表面の加工だとか、いろいろと実験しながら作り上げたのだろう。実は、Apple Watchのスポーツバンドを筆頭に、GoogleのPixel WatchやSamsungのGalaxy Watchでも、同様の機構はすでに採用されている。AppleやGoogleのベルトは、小穴にピンをはめ込むだけの方式。「何かの拍子でピンが抜けちゃうのではないか」という不安がある。Galaxy Watchのベルトはずいぶん前からこの方式。しかし、さすがに後発だけあって、するすると剣先が入っていくのはHUAWEI WATCHの方が優れているように思った。しかも、ピン方式ではなく、普通の時計のバンドと同じ形状のバックルなので、見た目のチープさもない。
左がHUAWEI EasyCrossベルトを搭載した「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」。
右が従来ベルトの「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」
もちろん本体の機能も充実している。例えば「ワークアウト機能」は大幅に強化された。以前、自転車によく乗っていたこともあり、サイクリング機能には非常に注目している。今回、事前にルートデータをインポートしておくことで、区間勾配や残り距離、次の坂までの距離などをアラート表示できるようになった。面白いのは「急カーブアラート」。90度以下の急カーブを自動識別し、時速35km以上で接近した際に事前警告するというもの。見通しの悪い下り坂をハイスピードで下るような場面で、突然現れる急カーブに慌てずに済むという、ありがたい機能だ。以前下りの急カーブで曲がり切れずに車と正面衝突しそうになった経験がある。こうした警告機能は本当に助かる。そのほか、登坂数、登坂難易度評価、勾配・時間・獲得標高などをアプリ上で後から確認できるのも楽しい。
中国・広東省東莞市にあるファーウェイ・ヘルスラボには
「室内スキーシミュレーター」が新たに設置された
ウインタースポーツ機能も進化した。屋外のモードに加え、屋内スキー、屋内スノーボードモードが加わり、屋内スキー場でも高精度にデータ取得ができるようになった。さらにターン検出機能を初搭載。ターン回数やターンの種類、ターン頻度、最大重力加速度も計測できるようになった。世界3000以上のスキーコースに対応し、コース難易度を色分けして見ることもできる。GT 7 ProとWATCH 6ではゴルフについても大幅に賢くなった。3点間距離測定と高低差補正で、打ち上げや打ち下ろしを考慮した距離表示ができるようになった。また、ショット飛距離の自動記録機能や、カップ位置を手動で任意に変更することもできる。さらに、内蔵コンパスでグリーンを自動回転させ、プレーヤーの立ち位置に合わせ、傾斜表示が自動的に回転し追従するようにもなった。
ファーウェイのスマートウォッチ
「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」
以前の記事で「スマートウォッチ」と呼ぶのをやめようと提唱した私だが、独自の変な呼び方をしても分かりにくい。やむを得ず引き続きこの名称は使わざるを得ないのだが、やっぱりウォッチというより「リストコンピューター」だなと思う。それほど機能が多く「使いで」がある。新製品の中で、特に注目しているのは「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」だ。特に、通常使用で約21日間バッテリーが持つ、というのがいい。試しに数日つけてみたが、バッテリーの消耗が極めて少なく、その程度では充電の必要性を全く感じなかった。充電と余った剣先の煩わしさがなくなって、スマートウォッチもいよいよ一般の我々にとって日常的な存在になってきたと感じた。(BCN・道越一郎)
写真ギャラリー
「HUAWEI EasyCrossベルト」
簡単に言えば、余った剣先を外側ではなく、内側に収納する構造にしたのだ。まさにコロンブスの卵。こうすれば遊環不要でベロベロが暴れる心配もなくなる。見た目もすっきりして一石二鳥だ。一見すると、剣先を内側に入れる時に抵抗感があって入りにくく、かえって使いにくいのでは、と思う。ところが実際着けてみると、剣先はとてもスムースにするすると入っていく。ほとんどストレスを感じない。素晴らしい完成度だと思った。同社の関係者にどんな工夫を施したかと訊いてはみたが、詳細は教えてくれなかった。素材だとか角度だとか表面の加工だとか、いろいろと実験しながら作り上げたのだろう。実は、Apple Watchのスポーツバンドを筆頭に、GoogleのPixel WatchやSamsungのGalaxy Watchでも、同様の機構はすでに採用されている。AppleやGoogleのベルトは、小穴にピンをはめ込むだけの方式。「何かの拍子でピンが抜けちゃうのではないか」という不安がある。Galaxy Watchのベルトはずいぶん前からこの方式。しかし、さすがに後発だけあって、するすると剣先が入っていくのはHUAWEI WATCHの方が優れているように思った。しかも、ピン方式ではなく、普通の時計のバンドと同じ形状のバックルなので、見た目のチープさもない。
右が従来ベルトの「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」
もちろん本体の機能も充実している。例えば「ワークアウト機能」は大幅に強化された。以前、自転車によく乗っていたこともあり、サイクリング機能には非常に注目している。今回、事前にルートデータをインポートしておくことで、区間勾配や残り距離、次の坂までの距離などをアラート表示できるようになった。面白いのは「急カーブアラート」。90度以下の急カーブを自動識別し、時速35km以上で接近した際に事前警告するというもの。見通しの悪い下り坂をハイスピードで下るような場面で、突然現れる急カーブに慌てずに済むという、ありがたい機能だ。以前下りの急カーブで曲がり切れずに車と正面衝突しそうになった経験がある。こうした警告機能は本当に助かる。そのほか、登坂数、登坂難易度評価、勾配・時間・獲得標高などをアプリ上で後から確認できるのも楽しい。
「室内スキーシミュレーター」が新たに設置された
ウインタースポーツ機能も進化した。屋外のモードに加え、屋内スキー、屋内スノーボードモードが加わり、屋内スキー場でも高精度にデータ取得ができるようになった。さらにターン検出機能を初搭載。ターン回数やターンの種類、ターン頻度、最大重力加速度も計測できるようになった。世界3000以上のスキーコースに対応し、コース難易度を色分けして見ることもできる。GT 7 ProとWATCH 6ではゴルフについても大幅に賢くなった。3点間距離測定と高低差補正で、打ち上げや打ち下ろしを考慮した距離表示ができるようになった。また、ショット飛距離の自動記録機能や、カップ位置を手動で任意に変更することもできる。さらに、内蔵コンパスでグリーンを自動回転させ、プレーヤーの立ち位置に合わせ、傾斜表示が自動的に回転し追従するようにもなった。
「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」
以前の記事で「スマートウォッチ」と呼ぶのをやめようと提唱した私だが、独自の変な呼び方をしても分かりにくい。やむを得ず引き続きこの名称は使わざるを得ないのだが、やっぱりウォッチというより「リストコンピューター」だなと思う。それほど機能が多く「使いで」がある。新製品の中で、特に注目しているのは「HUAWEI WATCH GT 7 Pro」だ。特に、通常使用で約21日間バッテリーが持つ、というのがいい。試しに数日つけてみたが、バッテリーの消耗が極めて少なく、その程度では充電の必要性を全く感じなかった。充電と余った剣先の煩わしさがなくなって、スマートウォッチもいよいよ一般の我々にとって日常的な存在になってきたと感じた。(BCN・道越一郎)
道越 一郎
Ichiro Michikoshi
古屋の手作り万年筆と天秤にかけ、選んだNECの文豪mini5HTでCP/Mを操りCompuServeで遊んでいたのが原点。以来、筋金入りのモバイラーとして活動すること40年。人生の師と仰いだジョアン・ジルベルト亡き後、回転しながら浮遊して生息する。近年は音の人を自称。
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