2026.10.09 19:00

生活

実は通年使える夏家電サーキュレーター 一番の買い時は「夏の終わりから」

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 デジタル家電は1年のうち、年末が最も多く売れる時期だ。スマートフォンは、秋のiPhoneのモデルチェンジ前後と春の新生活シーズンがピークだが、近年では型落ちの概念が弱くなり、価格は以前に比べ、あまり下がらない傾向にある。洗濯機、冷蔵庫などの白物家電は、ジャンルごとに安くなる時期が異なるが、今回取材したヤマダデンキ LABI池袋本店 セールスエンジニア 小貫(おぬき)信昭さんによると、「サーキュレーター」は実は9月以降が買い時だそうだ。選び方のコツもうかがったのであわせて紹介しよう。

ヤマダデンキ LABI池袋本店 セールスエンジニア
小貫(おぬき)信昭さん

※取材日2026年8月31日。写真は取材当日のものです。現在とは売場陳列や価格などが異なる可能性があります。あらかじめご了承ください

「AC」と「DC」の違いは? 予算と用途で選ぶ基本ルール

 「サーキュレーターが便利だとはわかっているけれど、何を買えばいいのかわからない」──そうした疑問を持つ方は多いはず。毎年、夏場に家電量販店までは足を運ぶけれど、店頭に並ぶ多種多様な製品を前に途方に暮れ、買わないまま夏が終わってしまう……。この記事を見てすぐに家電量販店へ向かえば、今夏モデルをお得に購入できる最後のチャンスに間に合うかもしれない。ただし、最需要期を経て製品数は少なくなっているはずなので(ヤマダデンキ LABI池袋本店の場合は売場面積を縮小して展開中)、豊富なラインアップから選びたい場合は次の夏まで待とう。

──今夏のサーキュレーターの売れ筋を教えてください

小貫 リモコン付きのDCモーターモデルが人気です。リモコンが付属していないACモーターモデルは本体のボタンで操作しなければなりませんが、価格帯の高いDCモーターモデルはリモコン付きの製品が多いので、離れた場所からも操作できて便利です。リモコンの有無は、製品選びの隠れた重要ポイントであり、使い勝手に大きな差が生まれます。
 
モーターのタイプやリモコンの有無は店頭のスペック表で分かる。
リモコン付きモデルなら離れた場所やベッドの上からでも風量調節や首振り操作が可能だ

──「ACモーター」と「DCモーター」の違いは?

小貫 サーキュレーターは「ACモーター」と「DCモーター」の2タイプに分かれます。ACモーターモデルは一般的にDCモーターモデルより運転音がやや大きい傾向にあるものの、価格は安く、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。一方、DCモーターモデルは運転音が静かで、風量の細かい調整やタイマー、360度首振りなど、機能も豊富ですが、価格はやや高めになります。まずタイプの違いを把握した上で、予算や用途に合わせて絞り込むことが基本的なアプローチです。
 
リモコンが付属しない製品は本体で操作する
(左:リモコン付きDCモーターモデル、右:リモコンなしACモーターモデル)

──簡単に主要メーカーの特徴を教えてください

小貫 パナソニックは静音性が高いです。例えば、動作音が最大44dBのこの製品の場合、図書館(40dB)の館内と同程度の静音性を実現しています。小さなお子さまがお昼寝をしている間でも、音を気にせずに部屋全体の空気を撹拌したい場合などに適しています。

 「プラズマクラスター」機能を搭載しているシャープの製品は、室内干しをするお部屋での使用や空気を清浄する目的での利用に優れています。部屋の空気循環だけでなく、洗濯物の臭いを抑える脱臭効果も期待できます。

 バルミューダのサーキュレーターはコードレス仕様で持ち運びができる点が大きな特徴です。充電式なので屋外での使用も可能です。また、羽根が2層あり、後方の大きなファンで風を起こし、前方の小さなファンで効率的に風を分散させる構造とすることで自然に近い風を生み出します。
 
デザインと大風量が特徴のバルミューダ製品

 機能を重視するならこうした主要メーカーのDCモーターモデルですが、価格を重視するならヤマダオリジナルブランド「RIAIR(リエア)」が最もリーズナブルな選択肢です。他メーカーのDCモーターモデルが約8000~1万円程度するのに対し、「RIAIR(リエア)」ブランドのDCモーターモデルはリモコン付きで約5000~6000円で購入できます。「RIAIR(リエア)」はお客様の声を基に開発しており、例えば、収納時の分解方法を分かりやすくマーク表示にしたり、工具不要で素手で分解できる仕様にするなど、使い勝手もご満足いただける製品として自信をもっておすすめしています。
 
ヤマダオリジナル「RIAIR(リエア)」は工具不要で簡単に分解可能。
お手入れのしやすさと低価格を両立している

 大前提として、サーキュレーターは、扇風機やエアコンのように直接涼しくするわけではなく、あくまでも部屋の空気を循環させる機器です。すぐに涼をとりたいというお客様には扇風機やエアコンの購入をおすすめしています。

 それらと組み合わせ、夏はエアコンの冷気を、冬は暖房の暖気を部屋全体に効率的に循環させ、冷暖房効果をアップすることができます。また、室内干しや換気にも活用できるため、実は季節を問わず一年中役立ちます。静音性やデザインはもちろん、お手入れのしやすさを重視して選ぶお客様も多いです。

いつ買うのが一番お得? ピーク後が隠れた「買い時」

──サーキュレーターの買い時は?

小貫 品ぞろえが多いのは7月~8月の猛暑シーズンですね。ハンディファンなどの携帯扇風機と同様に、7月初旬から一気に需要が高まります。

 サーキュレーターは夏場だけでなく、秋冬の暖房効率アップや毎日の部屋干しでも活躍する『通年家電』です。需要のピークシーズンを過ぎた今(9月以降)は価格が安定しやすく、実質的な導入の好機といえます。ただ、製品の入れ替え時期と重なり完売製品もあるタイミングですが、価格を重視するなら、来年の夏に備えて今のうちに購入するのは賢い選択だと思います。

まとめ:一年中使えるサーキュレーターは秋口の購入もおすすめ

・サーキュレーターは一年を通じて活用可能。冷暖房の補助として、室内干しの脱臭・換気にも役立つ
・選び方の基本は、まずACモーターとDCモーターの違いを理解すること。コストを抑えたいならACモーター、静音性・多機能・リモコン操作を求めるならDCモーターが適している
・夏のピークシーズンを過ぎた9月以降は、在庫処分や決算セールなどで値下がりするケースが多く、価格面では買い時

 今年の夏は、関東地方は残暑がさほど厳しくなく、どちらかというと冷夏だった印象だが、来年も同様に過ごしやすいとは限らない。また雨が続き、やむなく洗濯物を室内干ししている家庭も多いはず。室内干しにも活用できるサーキュレーターは一家に一台あると便利な家電だ。
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嵯峨野 芙美

Fumi Sagano

神奈川県出身。横浜国立大学卒。広告代理店を経てBCNへ。IT・デジタル、マネー、スマホ、まちづくりに関心を持つ。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。趣味は音楽・映画鑑賞。

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